※ 少しづつ加筆修正します。  マーク(2021 2/8以降に更新);  最終更新 2021 3/24 更新
<2021年(2020年度):東京都秋川流域でのナガレタゴの産卵行動期> 
★ 2021年(2020年度)の産卵行動期:平均的な水温の流域では、ほぼ平年並:2月中旬〜下旬頃が活動ピークでした。
★ 特異に暖かな流域では、1月末or2月2日頃に活動スタートし2月6,7日頃&13-16日頃がピークでした。
★ ほとんどの流域は、2月13(土)の午後 or 14日(日)から本格的に活動スタートしました。
★ 2月14日: 昼前から観察していた特異に暖かな矢沢上流域の、毎年多数見られる15m程の長淵では、
  200〜250匹もの個体が、活発に活動していたのが見られて、久々に興奮しました。
 
★ 今年:2021年は、11年振りに、南秋川流域のナガレタゴガエルの個体数が復活しました。
  2013年〜2017年の5年間は、11年前の2010年の頃の20-25%ほどに個体数が減っていたのです。  
★ 17,18,19:20: 水木金土曜の朝まで冷え込み、いったん活動は低下し、ほぼ休止しました。
  今年2021年は、多くの流域では、2月20日(土)の午後-23日頃が、絶好の観察日になりました。
  今年は、10年に1度位の観察に適した年でした。
  特に、20(土)-23日(祝)がポカポカの好天になり、そこにナガレタゴガエルの産卵活動のピークでしたから。
★ 今年は11,12年ぶりに、多くの淵で50位;一部の淵では200匹以上が目視できました。 。  
★  <過去24年度の秋川上流域での冬の産卵活動期>については、 ↓最後の表を参照↓

  ★↓ 2021年2月14日(日)&21日(日)の午前中に見たあぶれオスの集団の写真:@〜F ↓★    
ここの長淵(最大水深40cmほど)では、200-250匹の♂が集結し、20-60匹の集団が6カ所ほどで見られました。
両日、1時間ほどの観察で、ヤマメへの抱接4匹(別々のヤマメ)や、
また、オス・ペアの息継ぎ;集団産卵の卵塊群を2カ所で見ることができました。
※ @Aの写真の左斜め上半分は、水面が少し波立ち、その反射で、少し見えにくいです。

↓ @.オスが27or28匹写っていますよ。わかりますか? ↓ (@〜Cは2/14撮影)

↓ A.オスが20匹(たぶん?)写っていますよ。わかりますか? ↓


↓ BC.オスがそれぞれ22匹写っています。わかりますか? 拡大すれば、たぶんわかります↓
B
C

↓ D(オスが28匹);Dの答え;E;F:それぞれ25匹ほど?。わかりますか? ↓ (DEFは2/21撮影)
DEFの写真は、@Aの場所を真上から見たものです。
@A(2/14)の方が多数・出現しています。ここは、DEFの(2/21)ではピークを過ぎていましたから。
D
D
E
F


    ★↓ 2021年2月23日(火)の午前中に見たあぶれオスの集団の写真:G〜L(@〜Fとは別の沢です) ↓★   
23日は、ほとんどの淵でオスの10-40匹以上の集団が; 一部の淵では総計150-250匹位(20-40匹の集団が5,6カ所で)見られました。
この淵は、最大水深40cm; 平均20-30cmほどで、200匹ほどが見られました。
※ GHIの写真の左斜め上半分は、水面が少し波立ち、その反射で、少し見えにくいです。

↓ G.オス24or25匹が写っています ↓


↓ H.オスが32匹? & ペア1(2匹)が写っています ↓


↓I.オス35匹・メス1匹が写っています(左下はペア[オス・2歳の小型メス]に他のオス2匹が抱接してひっくり返っている4匹の塊)↓


↓ J.オス7匹が写っています(Jの写真はKLの右上部分を撮影したもの) ↓


↓ KL.オスがそれぞれ15匹写っています。わかりますか? (Lに答え)↓
K
L

★ このサイトを開いたのは、主要目的は、以下の3点:<1><2><3>です。★

◎ 筆者は、1991年度より、東京都秋川上流域で、ナガレタゴガエルの生態調査・研究を継続し、
  これまでに、14万匹以上の個体を捕獲し、多くをマーキングし追跡調査しててきました。
◎ 2016年度にようやく、世界のカエルで、ナガレタゴガエルだけの独特な特徴:2−4 (後述) の
  解明にほぼ至りました。



問合せ
メール

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<1>.ナガレタゴガエルの生態の真実の情報公開のためです。 
★ ナガレタゴガエルについては、 正しく記載された図鑑が未だありません。

◎ その理由は、2本のナガレタゴガエルの論文(?): A.(松井, 1978) & B.(草野 and 福山, 1987)
  の内容が虚偽記載だらけだから: あまりに数多くのことが、確固たる根拠・証拠となるデータや
  写真・図など、全く無いのに、勝手な推測・思い込みで、断定的に結論ばかり記述されているから。

  そして、「日本カエル図鑑(前田・松井)」・「日本動物大百科 第5巻(平凡社)(1996)」も、
  生態面の内容においては、上記A・Bの論文を原著論文にしているため、誤りの記述が多いのです。

◎ また、「山と渓谷社の図鑑」、等々も、「日本カエル図鑑」の引用のために虚偽内容が多く、
  結果、ネットの Wikipedia 等々にも多くの間違い・偽り内容が、そのまま転記・記述されています。
 
◎ 各種図鑑で記述されている、主要な虚偽内容:@−Sについて、このHPの
  【4.多くの人が誤解している点・多くの図鑑の虚偽記述内容】で、詳しく説明・記述しています。  
◎ 虚偽内容のオンパレードの「日本カエル図鑑」の生態面の内容を全否定するのが、私の使命なのです。

<2>.カエルの生態の教科書の1つとしての情報公開のためです。 
★ 日本には、両生類の生態についての教科書的な本がありません。

◎ あえて挙げるなら、「ヒキガエルの生物学(裳華房)」;「金沢城のヒキガエル(どうぶつ社)」の2冊。
  カエルの移動行動・個体群の特徴・調査の方法、等、とても参考になる内容の記述があります。
◎ それでも、カエルの「冬眠」「春眠」「回帰移動」といった行動生態;「幼生」や「個体群の特徴」等
  について、一般の人は、誤解されている点が多いのです。
◎ これは、大学の研究者に虚偽報告・記述をする者が多く、それが普通にまかり通り許されている
  現状が大きな理由の一つです。
  日本の両生類の分野の場合、身分・地位のある研究者が、普通のことを「奇跡」と強調したり、
  逆に、稀なことを普通と思っていたり、研究不正がまかり通る、お寒い世界なのです。
◎ それゆえ、きちんとしたカエルの生態の教科書が無いと、一般の人は、混乱するのです。
◎ また、研究を始めようとする若い方にとっても、とても時間の無駄になるのです。
  もしも、日本にまともなカエルの生態の研究者が複数いて、教科書があったなら、私自身の研究も、
  数年〜10年は、研究が早く進んだでしょう。なぜなら、無いから、欧米の英文の論文を1000, 2000 と
  読まざる得ないから & 日本には虚偽記載の論文が多すぎて、再検証に時間を取られるからです。

◎ このHPの [Top, 1, 3, 4, 5] のファイルの内容が、一般の方、これから両生類の生態の研究を
  始めようとする方に、教科書の一つになってもらえれば幸いです。
 
   

<3>.ナガレタゴガエルの観察の案内の通知のためです。

◎ 2021年2月上旬〜28日のみ、来られる方がいれば案内します。
◎ 過去24年度の秋川上流域での冬の産卵活動期については、 ↓最後の表を参照↓



目 次

★Top file:       
  <最初にお断り>
  <ナガレタゴガエルの生態的特徴の概要>            
  <NHK[ダーウィンが来た]で放送された大嘘・ねつ造の@&A/6>
  【過去23年度の秋川上流域での繁殖活動時期】
  <繁殖期の写真>
  <カエルの繁殖様式:@求愛様式:〜>
  <カエルの【抱接】& ヤマメへの抱接について>

★file1.筆者のナガレタゴガエルの調査研究の概要★
★file2.ナガレタゴガエルの繁殖行動観察の案内★
★file3.ナガレタゴガエルについて★
★file4.多くの人が誤解している点・多くの図鑑の虚偽記述内容★
★file5.ナガレタゴガエルの文献資料(私が公にしているもの)&その内容★





<最初にお断り>

★◎.Webブラウザーは、Google Chrome が最も見やすいはずです。
       Internet Explorerでは、Google Chrome に比べると、若干、見にくいと思います。

◎ それでも、このHPは、多分に見にくい点があるかと思います。すみません。
◎ このHPの筆者(管理者:三輪 時男)は、ナガレタゴガエルの調査・研究が本業ゆえ、
  HPの作成・維持管理の能力は、十分ではありません。
◎ また、多数の写真やビデオ撮影のファイル:(世間に公表されていないナガレタゴガエルの行動に
  ついて)も持ち合わせていますが、今はまだ、ここでのアップ:公表はできません。
  その理由は、私たち研究者の場合、まず、「研究内容を論文として、英文で、査読(レフェリー)付きの
  専門誌に公表すること」が優先であり、それがなされないと、うかつに写真等をアップできないこと。
  また、もしかしたら、今後、論文等で使用するかもいれないと思われるものは、アップできないこと。
  一方、論文として使用したものや、その予定にある写真は、全く同じものは使えません。
  そのため、まだ、あまりビジュアル的に見栄えのするHPではないかと思います。
★1.このHP上には、これ迄の調査研究から判明している内容の内、公にしてよい内容しか記述していません。
  既に判明している多くの重要な内容を、意図的に、このHPには記載していません。あしからず。
  当然、未だ、論文として公になっていない内容は、基本、ネットには記載できません。
  ただし、ほぼデータがそろい統計解析上も結論が出ているような内容で、かつ、他の研究者等が、
  追試などしやしない内容は、一部、記載していますが…。
★2.同様に、このHP上では、意図的に、写真・図表は、ほぼ載せていません。
  もちろん、既に公表している図表等を載せた方が、ナガレタゴガエルの生態についてわかりやすいし、
  見やすいでしょうが…。載せていない理由は、一つに、多くの人が、勝手に無断で引用してしまうから。
  これまでも、現在も、このHPの写真等を勝手に引用・添付しているHPが複数あるからです。
  また一つに、勝手に元の図表を、都合の良いように改変し、あたかも自分のデータとして使用する
  エセ研究者・エセ博士が、この分野には多いからです。
★3.このHPの内容は、合計、2000本位の英文の原著論文からなっています(図鑑や本などは除く)。
  けれども、引用文献は、意図的に記載していません。あしからず。
★◎.[ナガレタゴガエル] については、Wikipedia には、虚偽内容ばかりが書かれています。
  Wikipedia は自由な書き込みの場で、真偽の如何はどうでもいいようなサイトなので。そして、現在の
  Wikipedia には、何と原著論文が全く記載もされていませんから(&ほぼ図鑑のみ)。 すなわち、
  現在の Wikipedia に記載されている引用文献から、誰(=Wikipedia に真実の内容を書き込まれては
  困る人物)が書き込んでいるか、およそ想像が付きます。私は、いっさい、Wikipedia の内容などは
  訂正する気はありません。 イタチごっこになるから。
★◎.ちなみに、[タゴガエル] についても、Wikipedia には、多くの虚偽内容が書かれています。
  理由は簡単:主要な引用文献が2つの図鑑によっているから、そして、図鑑の内容は…。


<ナガレタゴガエルの生態的特徴の概要>  
   ◆ ⇒ 詳しくは3. [ナガレタゴガエルについて], 4. [多くの人が誤解している点]参照
◎ 筆者(三輪時男)は、ナガレタゴガエルの調査研究を、東京都桧原村の秋川上流域で、1991年度に開始し、
  2017年度までに、14万匹以上を捕獲し、多くの個体をマーキングし、追跡調査をしてきました。
◎ 2005年度迄の調査結果から、下記の、特徴1.『超長距離の回帰移動』の概要が、ほぼ解明されました。
  そして、やっとやっと、調査開始26年目、2015〜2016年度に、下記の2・3・4の特徴についても、
  複数の観点の膨大なデータにより、証明・ほぼ解明に至りました。

※ ここでは、1−4を裏付ける・証明するデータ&統計解析値は、まだ明かしません。  
★ 【 世界のカエルの中で、 
    ナガレタゴガエルだけの特徴《1−4》;& その他の特徴 】

 《1》.「超長距離の回帰移動」:秋〜春は渓流魚の様に下流へ水底移動;夏は上流・源流部へ陸上移動
 《2》.「早春の繁殖(産卵)活動前:晩秋〜冬眠期中のペアリングの完了
 《3》.「[超ウルトラ難産]による、超長期間の抱接(ペアリング)の継続
 《4》.「ある特殊な要因で性転換が生じることにより【真の個体群性比】が♀:♂=1:1〜1:4と年変動


◆ ヤマメに抱接することは、ナガレタゴガエルの独特な特徴などではありません!
◆ 草野・松井氏による「ナガレタゴが[希少種]で、[特定の地域]にのみ生息」は、推測による大嘘!
 ナガレタゴの生態的特徴が正しく書かれている図鑑・書は、ただの1冊もありません。
 ⇒ 理由は明瞭:記述内容のほとんどが、大学教員:草野氏の不正論文の内容が大元であり、更には、
 その虚偽内容だらけの不正論文の内容を元に書かれた、学会長:松井氏の新種記載論文が、元だから。

  つまり、大元が、推測で書かれた虚偽内容だらけなので、現在の図鑑・その他、全て、虚偽記述だらけなんです。
  本来ならば、小保方さんの事件の様に、松井氏がまともな人間ならば、論文を撤回して、修正して再投稿
 しないとなりません。 それ以前に、まずは、草野氏の論文が撤回されないとおかしいのですが…。
 松井氏は、「上記の論文を撤回したくない=自著の[日本カエル図鑑]も正しく修正したくない」ために、
 草野氏の不正論文は、撤回されないでしょう、永遠に。そういう腐った学会だから。
 草野氏の大元の論文(?)は、いわゆる"不正論文"とは異なる、はるかはるか、それ以下の不正なのです。
 いわゆる、データを捏造・他人のデータの無断盗用や方法の偽り、などなら、許せる・可愛げがあるのだけど・・・。
 これらの内容の、一部は後述; 不正の詳細は、いずれ、記述します。 他の不正についても。


《1》.【渓流魚の様に、源流部の水中・水底を下流へ長距離回帰移動】: 
流下移動について、もう少し詳しくは、◆→【5.文献・資料のC】を参照 
 (1). [秋] & [早春の産卵期]の2期に、沢の水底を、基本、息継ぎに上がらず、一貫した長距離水底移動;
       夏期には、多くの個体が、逆に、源流部へと、陸上を、[回帰移動 (Migration)] する。
 
  ◎ 特に、秋の回帰移動(冬眠場所≒繁殖場所への移動)の距離が大きい
  ◎ 産卵期(冬眠明け後の早春)には、秋に比べれば、さほど長距離は移動しません。 なぜなら、
    「ほぼ産卵地と同所で冬眠」&「多くの♀のペアリングは既に完了」のため、ほぼ移動する必要は無いので。
  ◎ 産卵期にも、そこそこの距離を移動するのは、[超難産(産卵が困難)]に起因している。
  ★ このような長距離回帰移動する種のカエルは、世界でナガレタゴガエルだけです。
   ⇒ 有尾類(サンショウウオの仲間)では、長距離の回帰移動をする種は、数種で、報告されていますが。
  ★ 「秋にはさほど移動せずに冬眠して、産卵期に長距離移動」という考えは根本的に間違いですよ! 
   ⇒ 一般に長距離移動するカエルの場合、長距離移動するのは 「秋の冬眠場所≒繁殖場所への移動」 です。
     特に、冬眠明け後に産卵する種の場合は、「繁殖(産卵)期は、まだまだ周囲の温度はとても低温」
    であるため、 「繁殖時期に長距離移動することは、リスクが大き過ぎ」、 基本、ありえないのです。
 (2). [分散移動 (Dispersal)]の距離も大きく、尾根越えの移動も珍しくない。
  ※ [回帰移動(Migration)]: 繁殖地から採食地や越冬地、そして、再び、元の繁殖地へ戻る、[循環移動] 
  ※ [分散移動(Dispersal)]: 繁殖地から他の繁殖地へ移動し、元の繁殖地に戻らない、[片道の一方通行移動]
 ★ [分散移動] は、                                       
   @.生息地の拡大に役立っている
   A.種の絶滅を防いでいる ⇔ ある地域の個体群が絶滅しても、他の地域の個体群の生存によって。
   B.成体が複数年、複数回、繁殖する動物種の場合では(寿命が1年ではない種、等)、
        どの動物種でも、未成熟個体ほど分散移動する傾向が強い
      ⇔ 成体は、未成熟個体に比べ、さほど移動せず、当該・繁殖地に留まる傾向にある。

   C.「♀ほど、♂よりも分散移動の距離が大きかった」という報告が多い。
 ★ どの動物種でも、必ず、一部の個体:1割ほどの個体は、[分散移動]して、生誕地には戻らずに
   別の場所で繁殖します。
(多くの個体は、[回帰移動]して、生誕地の繁殖地に戻りますけども…。)
  ⇒ 魚のサケにしろ、カエルにしろ、全ての個体が、必ず、生誕地の川・水場に戻るわけではありませんから!
 ★ カエルの場合も、基本、どの種でも、一部の成体は、毎年、数百m〜1kmほどは分散移動します。
   そして、上述の様に、未成熟個体(子ガエル)は、もっと長距離移動します。
  ⇒ ある種のヒキガエルの未成熟個体は、年に『平均』で27kmも分散移動していたという報告もあります。
 ★ 「カエルが、1年で数km〜10kmを移動して、生息地を拡大すること」 は、全く珍しいことではありません!
  ⇒ 特に、上述の様に、未成熟個体(子ガエル)が、生誕地の水場から数km〜10kmを分散移動し、
   別の水場で繁殖行動をすることなど、ごく普通の事ですから。

  ⇒ 多くのニュースで、「カエルが、数百mや数kmを移動したことが珍しい or 間違い無く人為的に移入された」
   と決めつけていますが大きな偏見ですよ!⇒ 「数百m〜10数kmの移動」 は、通常の分散移動の範囲内ですよ!
 ★ ヒキガエルやヤマアカガエルも、普通に、尾根越えして、分散移動しますよ!
   ヒキガエルは、崖登りも上手ですから!

  ※ 「カエルは、ほとんど移動行動などしないんだよ。移動しても繁殖地からせいぜい50-100m程度だぜ。
    ナガレタゴガエルが沢を流れ下るわけないだろ! 
    ナガレタゴガエルの『ナガレ』は、流水地で繁殖するの意味で、流れ下る意味じゃないんだぜ!」と、公言し、
    ナガレタゴの数々の話を捏造した (でっち上げた) 大学の教員:草野氏がいますが、大間違いですよ!
  ◆ 過去約20年度:総計14万匹以上捕獲 & 約 1万3000匹の再捕獲データからの、
    秋・早春の移動距離(平均・最長);特徴(尾根越え分散移動、他)、等々に関しては、まだ記載しません。


《2》.【秋繁殖行動開始冬眠期中(非休眠・集団冬眠)ペアリング完了】:
より詳細は、◆→【3.ナガレタゴガエルについて:3A・B】参照 
(1). 「♂が秋に抱接行動(ペアリング)を開始し、冬眠期(非休眠)中=産卵移動行動開始前に、 
                ほとんどのペアリングが完了=ほとんどの♀が♂に抱接される」

 ◎ すなわち、秋の回帰移動では、「ごく一部は、既にペアになっている個体での移動」 なのです。
(2). そのため、「早春の繁殖期(産卵期)・繁殖地では、いわゆる繁殖行動(ペアリング)は、見ることができない!」
(3). つまり、[ナガレタゴガエル] 等の一部の種のカエルにおける、冬眠明け後の、   
   [Breeding migration (繁殖のための回帰移動)]は、 「ペアによる産卵のための移動」 です!
 ◎ ⇔ 一方、他の多くの種のカエル & 水鳥以外の渡り鳥、等々における、冬眠明け(越冬)後の、
   [Breeding migration (繁殖のための回帰移動)]は、 [シングル個体によるペアリングのための移動] です!

  ◆→ 「早春の産卵期に、野外で、♂の♀への抱接の瞬間は、基本、見ることはできません」;言い換えると、 
    
「繁殖期(産卵期)には、♀の獲得ための♂集団のバトルなどは、 絶対に起こらない・起こりようがない」。  
  ◆→ 早春の繁殖期(産卵期)・繁殖地で見られるのは、「アブレ♂(=冬眠期中に♀とペアになれなかった♂)の集団と
    アブレ♂による、[(周囲の♂)・(やって来たペア)・(ヤマメ等々)]に対する抱接トライ行為」 です。

  「温帯の両生類が、冬眠期前に、ペアリングすること」は、それほど珍しいことではありません。
  ⇒ 日本には、両生類の研究者がほぼいないために、正しい内容が広まっていないだけのことです。
  ※ 元来、温帯の両生類の内、特に早春に産卵する種(=冬眠明け後すぐに産卵)では、
    有尾類(サンショウウオ等)・無尾類(カエル)ともに、♂は、冬眠期以前の秋の終わり頃には、
    生殖可能・発情状態になります。
    それゆえ、[早春に産卵する種]=[秋に繁殖地orその周辺へ移動し冬眠する種]では、
     すなわち、有尾類(サンショウウオ等)では割と多くの種が、無尾類(カエル)でも一部の種が、
    秋の冬眠入り前から、♂が発情状態にあり、ペアリング行動をします。

     一方、♀も多くの種で、秋には既に卵が成熟しかけて、腹が大きくなり、繁殖状態を呈します。
    けれども、♀は♂とは異なり、通常は、受精に適する状態にまで卵が成熟しきってからでないと
    (=冬眠明け後でないと)、繁殖行動を起こしません。
  ◆ ナガレタゴガエルが、独特なのは、非休眠冬眠期中に、ほとんどの♀のペアリングが完了すること。
    ナガレタゴガ以外の [冬眠期明け以前に♂がペアリング行動をする] 種の場合は、晩秋 or 冬眠入り直前
    なのです。どちらも、ペアリング開始は、晩秋ですが。
  ★ 日本には、両生類の 「行動生態に関する研究者が限りなく0に近いほど少なく」、かつ、 
    「いかがわしい研究者(=調べずに推測で話を作り断定的に話をする)が多い」;ために、
    未だに、ナガレタゴの 「ペアリング行動 & 回帰移動行動」 は、虚偽内容が報道・記述されています。

     そのために、「NHKのダーウィンが来た」 等でも、ナガレタゴの「ペアリング行動」について、
    「冬眠明け後に、産卵場所で♂が待ち伏せ行われる」と推測から、毎度、平気で嘘八百を放送しています。

    「NHKのダーウィンが来た」の内容には、やらせ・ねつ造が多すぎました。(詳細は後述↓)
 
   ちなみに、日本のアカハライモリも、秋 & 晩春頃の2つの時期に、♂が求愛行動をしますが、
    産卵は、冬眠明け後の春〜初夏のために、秋に求愛・ペアリング行動することは、あまり知られていません。
   ※ (秋に求愛・ペアリングした場合、♂の精子(精包)は、♀の体内に渡され、春まで機能が維持されます。
    そして、春になって♀の体内で卵が成熟してから、♀の体内で受精して、♀単独で産卵されます。)
   ※ 私が、室内で長年飼育しているアカハライモリの♂も、ナガレタゴガエルと同様に、毎年、【晩秋】に
    婚姻色(=尾の色が紫色)に変わり発情します。(ナガレタゴでも体色が赤茶色⇒緑褐色に)
    そして、アカハライモリの♂は、♀に寄り添い、尾をゆらゆらと振らせ、独特の求愛行動をします。

《3》.【超長期間の抱接(ペアリング)の継続 &『超ウルトラ難産』】:
より詳細は、◆→【3.ナガレタゴガエルについて:3A・B】参照 
 (1). 「個々のペアの『抱接継続期間』が、超長期間に及ぶ」  
  特に、【産卵行動開始以前(秋〜冬眠期)】のみならず、
         【早春の産卵行動期間中】でさえ、抱接状態は長期間に及び継続する。

 ★ カエルの『抱接(ペアリング)継続期間』は、
   通常は、[産卵当日のみ]⇒産卵期に♀は♂に抱接されたら数時間以内に産卵するのが普通。
   ごく一部の種で、長くても、[数日程度]
です。
 (2). 「産卵期にも抱接期間が超長期に及ぶ理由は、『超々難産』であること」
 ◆ この【超々難産】のために、他のカエルの種には無い、様々な・独特な・興味深い特徴が生じる。
 @.産卵期に、ペアで長期間・長距離、移動するカエルは、世界でナガレタゴガエルだけ!
 A.産卵できず死ぬ♀が相当数いること(詳細は、まだ明かせません)。  
   ⇒ この死産により、繁殖期の終わり頃には、死んだ♀に抱接している♂が割と目立つことも大きな特徴。
  他にも、世界のカエルで、ナガレタゴガエルだけの、超難産による重要な特徴 がありますが、今は明かせません。

 ★ 『超々難産』の主因は? 「1つ1つの卵が大きいから」 ではありません!   
   ⇒ 例えば、タゴガエル&カジカガエルは、 [卵の大きさ&産卵数] が、ナガレタゴとほぼ同じですが、
    難産などではなく、他の種のカエル同様に、♂が♀に抱接後、すみやかに産卵が行われます。 
    では、世界のカエルで、ナガレタゴガエルのみ『超々難産』になる主因は何か? 今はまだ、明かせません。
 ◆ 過去約20年度の野外調査・5年度の室内調査からの、【抱接】の開始時期 & 完了時期、
       及び、【抱接】の継続期間と特徴、等の具体的なデータに関しては、まだ記載しません。


《4》.【個体群の[真の性比]が、『性転換』により、
      「顕著な♂バイアス(♂が圧倒的に多い)」 で、かつ、「♀:♂=1:1〜1:4と顕著に年変動」 する】:
 
 ★ 現在、世界で知られるカエルでは、自然状態でナガレタゴガエルにだけ生じるある要因
    で性転換が生じる。→ この要因:性転換の要因も、年変動する。
より詳細は、◆→【3.ナガレタゴガエルについて:3C】参照  

◆◆◆以上の《1-4》は、世界のカエルでナガレタゴガエルだけの特異な特徴 (現時点で明かせる)◆◆◆
《1-4を誘発する根本要因・キーワードは》:               
 ⇒常にreactive、 時に active な流水・水底での非休眠・集団冬眠超ウルトラ難産

 ★ 他にも、世界のカエルで、ナガレタゴガエルだけの特異な特徴がありますが、今はまだ明かせません。

《5》.【約半年間[10月下旬-4月下旬]の水中生活流水地での非休眠・集団冬眠】:
 (1). [秋の回帰移動期]〜[冬眠期(非休眠)]〜[産卵移動期]〜[春眠期(非休眠)]:[10月下旬-4月下旬]は、水中生活。
   (10月中・下旬) 〜  (12月上旬)  〜  (2月上・中旬)  〜  (3月中旬)  〜  (4月中・下旬)
 (2). 「水中生活期間は、基本、水面に息継ぎに上がらず、一貫して皮膚呼吸のみで水底生活    
    水中生活期には、[皮膚を伸張させ(水かきも)] & [体をより扁平化させる] ことにより、
    水中の酸素を、表皮から体全体に、効率よく取り込んで、皮膚呼吸を促進させている。
    ⇒ このようなカエル [=外部形態を特殊化して、息継ぎ無しで皮膚呼吸のみで、長期・水底生活に適応] は、
    世界でナガレタゴガエルと他の3種ほどでしか確認されていない。
より詳細は、◆→【3.ナガレタゴガエルについて:3D】参照  
  ★ 水かき(≒皮膚の一部)も1年中、広い(大きい)わけではありませんよ!        
 (3). 「沢の流水地での、非休眠・集団冬眠」
  ★ 冬眠期中[水温0-5℃位]でも非休眠:常に reactiveで、捕獲しようとすると、すばやく泳いで逃げる。
  ◆ ただし誤解しないように! 水中冬眠するカエルは、ごく普通のこと。全く珍しいことではありません    
より詳細は、◆→【4.多くの人が誤解している点:4B】参照  
    ⇒ ナガレタゴガエル・ヤマアカガエル、等々の、 「アカガエルの仲間は、『水中冬眠』が基本」 です。   
     & 日本のヒキガエルも、地域によっては、もちろん、水中冬眠ですよ!
    ⇒ 『水中冬眠 (流水・止水)』のカエルは、多くの場合、『非休眠』と言う報告があり、
    ⇒ 特に、『流水地冬眠』のカエルは、どの種でも、基本、『非休眠』です(ヒキガエルの仲間でも)。
  ★ 『流水地』には、[凍結しにくい]&[酸素が豊富]という2つの大きなメリットがあるのです!

《6》.【広範囲な生息域 と 莫大な生息数】:   
より詳細は、◆→【3.ナガレタゴガエルについて:3E】参照 
 ◎ 「特定の地域にしか生息していない」・「標高1000mまでの低山地に生息」などと勝手な推測で 
    記述している書;HP;テレビ放送(NHK等)が多数ありますが、大きな間違い・虚偽内容です!


 (1). 本州の東北以南(新潟・群馬・栃木〜山口県)の、ほぼ全水系の源流域に、生息。
 @.『地方・水系』としては: 信濃川・利根川・那珂川水系の各支流〜山口県の水系
 
  ★ ナガレタゴガエルの場合、行動生態の特性上、「生息地は、都府県や地方ではなく、『水系』での表記が適切」。
   「渓流魚の様に移動」、かつ、「容易に尾根越えし分散移動」するために、1つの支流に生息しているならば、
     特殊な人為的な影響がない限り、基本、同じ水系の・他の全支流にも生息していなくてはおかしいのです。

  ★ 現在の所、低気温・低水温のため、東北地方:阿賀野川・阿武隈川水系、以北では、繁殖できないと推測される。
  ★ 那珂川水系:[下流は茨城県・上流は栃木県] では、上流域では確認されている。
  ★ 那珂川の北東の水系である、久慈川水系:[下流は茨城県・上流は福島県]は微妙・不明?ですが、    
  ⇒ 久慈川上流域=[東北地方:福島県南部の矢祭町・塙町・棚倉町、等] でも、生息・繁殖していると推測されます。
    西隣りの那珂川水系の上流域で生息しているのですから; 生息・繁殖している可能性が高いのです。
  ★ ただし、いわゆる「白河の関を超えた北部:阿武隈川水系」で定着・繁殖しているのか否かが関心事です。
    いずれにせよ、両生類の研究者は、世界的にも極めて少なく;日本にも、ほとんどいないのです。
    もちろん、自称・研究家気取りで、図鑑の内容(=多くは虚偽内容)を知ったかぶって言う人は多数いますが…。
    そして、ナガレタゴガエル等、人間の通常の生活動線上では確認の難しい種の場合、生息地・繁殖期、等々を
    真の専門家・研究者によって、実際には、調べられていないのが実情なのです。
    両生類の図鑑に書かれている [生息地・繁殖期、等々] は、皆、推測の話ですから。
  ⇒ 一方、タゴガエルは、古くから東北地方(山形県等々)で断片的に、生息繁殖地が報告されています。
    このことから推測しても、ナガレタゴガエルも、東北地方の一部では、生息・繁殖していると思われます。
    タゴガエルは、鳴き声が聞こえるため、気づかれていますが、ナガレタゴは、聞こえず気づかれていないだけ。
  ⇒ ナガレタゴガエルやタゴガエル等々は、東北地方での生息状況:「いるのか・いないのか」は、真の専門家に
    よっては、調べられていないだけです。
    これまで、一部の大学のエセ研究者が、調べもせずに、「東京の奥多摩にしか生息していない」だとか
    「本州の中央部にしか生息していない」等々、勝手に話を作っていた:捏造してきただけですから。 
  ★ 地史上、千葉県・四国・九州にはいないはず? とは思うのですが・・・。
    一方で、九州・四国に生息していてもおかしくはないと思われる理由もあるのですが・・・。

 A.『標高』としては:                                                                 
 A−1:狭義 (=「繁殖期」 に実際に確認されている)には、150−1600m;⇔「繁殖・産卵水域」の意味

  ★ 昨年度:2020年2月に案内した・ご一緒したご夫婦から、奥多摩ではありませんが、その近隣の山系では、
   毎年、標高150mほどの流域で、ペアが繁殖行動していることを教えて頂き&映像も見せて頂きました。
 A−2:広義 (=「夏の活動域」 としての推測 )には、100−2000m位の地域に生息。
   ★ 夏期には、繁殖・産卵水域よりも、標高の高い上流・源流の水源域で生活し & 源頭から尾根越えしますから。
   ★ 山梨県(富士川水系)・長野県(信濃川水系)では、随分と前に、標高1500m以上の沢で繁殖が確認されています。
  ⇒ 広義の理由1): 一部のペアは、産卵できずに島流しのごとく、ずっと下流まで移動した個体が確認されているから。
  ⇒ 広義の理由2): 下流が平野になっていない=山地からすぐに海へ注ぐ川の沢では、おそらく標高100m位で繁殖しているはずだから。
    ※ 同様に、カジカガエルも、海岸部のすぐ近くの川でも繁殖している地域は多数あります。
  ⇒ 広義の理由3): 夏には、沢の水源部へ移動するため、1500-1600mで産卵している沢では、間違いなく夏には2000m近くで活動のはず。

   ★ もちろん、 [分散移動] して行動している標高としては、標高2000mは間違いなく超えてるはずです。  
 B.また、 生息流域として重要なのは、[地方]・[標高]・[水系] よりも、「沢の定義」 なのです。
  ⇒ 生息流域の定義で重要なのは、「〜県の沢」とか、「〜川の上流」とか、「標高〜m位の沢」とかでは無いのです。
  ★ 例えば、東京・山梨県の多摩川の水源部の最高標高地は、唐松尾山(2109m);そして、同じ多摩川水系でも、
   A:標高 [1000-1500m位の水域]の沢にも、B:標高 [200-500m位の水域]の沢にも生息しています。
   そして、「同じ水系で、標高は全く異なりますが、A・Bは、 [沢の自然地理学的定義] としては同じ沢なのです」。

  ★ すなわち、「〜『低山地』〜に生息」という日本語は、完全に不適切・誤りなのです。
   ⇒ 上記の [ナガレタゴガエルの生息地・沢] の定義・特徴を、専門用語or具体的に記述すると、「〜」。
    この定義(自然地理学的・河川学的・動物行動学的に)は、未公表の重要事項(20数年の調査で判明)なので、
    ここでは省略、まだ記述しません。

   ⇒ この定義がわかれば、ナガレタゴガエルは、とても探しやすいはずなのですが…。
    私の知る限り(e.g. 秋川に来る多くの人が)、この点を誤解している人が多いのです。
 C.そして、「同一個体群の生息域が、とてつもなく広範囲に渡ること」 も重要な特徴。

  ★ @Aの内容は、ほぼタゴガエルと同じ; BCはの内容は、全くタゴガエルと異なります。
  ★ 「回帰移動行動の特性」&「繁殖水域の特性」から、「莫大な生息数」は、当然の帰結内容なのです。

 (2). ナガレタゴガエルは、日本のカエルで最大の生息数を誇る種です。 
より詳細は、◆→【3.ナガレタゴガエルについて:3E】参照 
 @.ナガレタゴガエルは、日本各地の山間部の住人には、ずっと昔から、とても良く知られたカエルです。
  ⇒ 希少種でもなければ、まぼろしのカエルなどではありません。その逆:最も生息数の多いカエルです。
  ★ 地方によっては、ずっと昔から、ナガレタゴガエルのことを、『目立つ水中生活期の様子』から、
   『ビロビロガエル』
:[体の皮膚が伸張してビロビロだから];
   『木の葉ガエル』:[秋から早春には、特に体が扁平で、かつ色合いも似ているから]; と呼んでいます。
    ⇒ これらの呼称は、 「長期間・息継ぎ無しの水底生活に適応した様子」を表し、とても的を得ているのです。
  ★ 私は、国際誌の論文では、常に、 「ナガレタゴガエルは、本州の北部を除く、ほぼ本州全域に生息し、
    日本で最も生息数の多いカエルの1種 (one of the more abundant frogs in Japan) である。」
    また、 「日本で最も主要な回帰移動をするカエル(the foremost (typical) migratory frog in Japan)
    である」と記述しています。 これが真実だからです。国際誌の論文に嘘は書けませんから。
  ★ 実際、ナガレタゴガエルほどに、簡単に莫大な数を目視できる種のカエルは、日本に他にいませんから。
  ★ ナガレタゴガエルは、どの種(アマガエル・ヒキガエル、等々、日本の全ての種のカエル)よりも、
    桁違いに莫大な数を容易に目にすることができる種です。

   ⇒ 単に、「鳴き声が聞こえない」 &「まだまだとても寒い2月中旬〜3月上・中旬頃に産卵」
    &「繁殖地が[人間の生活の動線上]と重ならない:人間の生活域とかけ離れた沢の源流域で繁殖」;

    そのため、「気づかれにくいだけ & 産卵期に産卵流域へ行かないと見ることができないだけ」 のことです。
     けれども、「山間部の谷間に生活してきた住民」 や 「渓流釣り解禁日(3月1日等)頃に釣りをする人達」には、
    あまりにも、ありふれた、アリやスズメの様な存在だったのです。
 ★ ナガレタゴガエルが、山間部の他の種 (ヤマアカガエル・モリアオガエル・カジカガエル・タゴガエル・ヒキガエル、
   等) の数百〜1000倍以上もの個体数が生息できる・している確固たる&明瞭な理由があるのです。

 ★ なお、「タゴガエル」 にも似たようなことが言えます。              
    「[タゴガエルの鳴き声] が、[人間の生活の動線上]で聞こえる・気づく場所」 の多くが、
    「沢沿いの岩穴 (⇒ 渓流釣り&沢登りをする人などが気付きやすい)」
    & 「林道沿いの崖の岩穴 (⇒ 多くの住人やハイカーなどが気付きやすい)」 であるために、
    あたかも、「タゴガエルの主要な繁殖場所 が、[岩穴の中の湧水地] である」と記述されている図鑑・本が
    多いのですが、間違いですよ!
 ⇒ 上述の様な場所は、たまたま、人間の生活の動線上であるために、
    鳴き声が聞こえるために、気づきやすいだけであって、タゴガエルの主要な繁殖場所は、そういった場所では
    ありませんから。(⇒ ただし、もちろん、タゴガエルの生息数は、ナガレタゴガエルの数百分の1程度ですが。)

 A.新種としての認知が遅れた理由は、「単純に、両生類の研究者が、ほぼほぼ0人:あまりにも少ないこと」です。
   ⇒ 本州各地の山間部の人には、あまりに普通のカエルなのに、新種などとは思っていなかっただけのことです。
    つまり、本州各地の多くの沢:しかも高山ではなく低山地の沢に、極めて多数・生息しているのに、
    多くの山間部の人にとっては、「カエルの種類になど、ほとんど関心が無かっただけ」 のことです。
    ていねいに言うならば、「このカエル(ナガレタゴ)が、分類学上の種としての記載がされているのか否かの
    判断ができる人=両生類の研究者が、ほぼほぼいなかっただけのこと」
 B.「ナガレタゴガエルが1978年に新種として『発見』された」という表現は、間違い!
    いわゆる、 「コロンブスが、アメリカ大陸を『発見』した」 という表現は、間違い・不適切だ、と言われます。
    なぜならば、元々、アメリカ大陸には、多数の民族・莫大な住民が暮らしていたのだから。 元々、アメリカ大陸に
    暮らしていた住民からすれば、「ふざけるな」という話なんです。ゆえに、近年では、「〜『到達した』」;
     「コロンブスによってアメリカ大陸が一般に『認知された』」 とすべき、と言われるのです。
   ⇒ 同様に、ナガレタゴガエルも、 「ずっと昔から、山間部の住人にとっては、あまりに当たり前の存在のカエル
    であった」 のだから、
山間部の住民からすれば、「何で『発見』なのさ?」という話なのです。それゆえ、
    「ナガレタゴガエルは、やっと 1978年に、新種として『認知』された」
    or 「〜は、やっと 1978年に、専門家によって『新種と判明』した」 が、正しい日本語表現なのですよ!

 C.同様に、「新種記載が遅れた(1978年に認知されながら1990年に認められた)理由」 も、
    「単に、両生類の分野に、まともな研究者がほぼ0人で、論文を書ける研究者(?)がいなかっただけのこと」 です!

   ⇒ 仮に、1978年の認知(発見)に関わった人に、まともに論文を書ける研究者がいたのなら、あるいは、
    日本爬虫両生類学会が、まともな学会だったなら、1980年頃までには、新種記載されてますよ!

  ★ そして、日本爬虫両生類学会が、まともな学会では無いから、1990年に遅れたわけです。 
    そのうえ、あろうことか、この新種記載論文が、不正のオンパレードの内容であったわけです。
    けれども、小保方さん以上に悪質だから、取り下げようともしないのが、日本爬虫両生類学会。
 D.「タゴガエルと似ているために、混同されて新種としての発見が遅れた」 ⇒ これも、後付けの作り話・大嘘ですよ!
   ⇒ 「新種としての認知が [遅れた理由]」は、「両生類のまともな研究者が、ほぼいないこと」であったのに、
   一般の人の気持ちをより引きつけ・より面白くしようと、本当の理由をすり替えた、 「浅はかな作り話」 なんです。
    ナガレタゴガエル・タゴガエルが、通常、目にできるのは繁殖期だけであり、繁殖期にこの2種は、
    似ても似つかない姿で、かつ、繁殖時期も・繁殖場所も全く異なるために、間違えようが無いのです。
    例:秋川上流域では、ナガレタゴの産卵期:2月中〜下旬頃;タゴガエルの産卵期:4月中〜下旬頃です。
   ※ もちろん、夏期には、外形がよく似ていますが、夏期には、通常、2種ともに、見つける事自体が極めて困難。
   ⇒ 夏期でも明瞭な2種の違いは、[骨格の形状]; 次に、[腹面の色彩]。他は、区別は困難ですよ! 
  ★ 仮に、日本で「幻のカエル」と呼べる種がいるとしたら、それは、[タゴガエル]です。 なぜならば↓:
    タゴガエルは、[沢の源頭で集団繁殖] or [沢沿いの岩場の穴の中の湧水地で個別繁殖]し、[独特な鳴き声] が、
    目立ちますが、姿を確認する事は、極めて困難な種(地方・地域によっては、姿を目にしやすい所もありますが)。
  ★ ちなみに、南アフリカの渓流には、 「タゴガエルの様に、鳴き声はすれども『姿の確認・産卵場所の確認』が
    極めて困難なため」 に、「幽霊ガエル」=ghost frogs [Heleophryne spp.] と呼ばれるカエルがいます

   ⇒ (日本のイシカワガエルに似る)
 E.とにかく、日本の両生類の話は、 「一般の人の気を引こうとして、作り話・捏造・こじつけ」 が多すぎるのです。
  ※ とかく、「新種だ!新種を発見した!」と声高に公に強調しながら、新種として認定が極端に遅れるのは、
    発見した関係者に論文を書ける人がいないことが理由なんです。
 ◆ そして、両生類の話の場合、大学の教員に虚偽報告・推測で断定的に発言をする人が多く、困るのです。
   その上、誰かが実際に調査して、事実と異なると判明しても、大学の教員らは頑として過ちを認めないために、
   半永久的に、誤った内容が、主要な図鑑や書の中で、訂正されず・延々と流布し続けているのです。
 ⇒ 日本の両生類の全ての図鑑の記述内容は、ほとんどが、「きっと、こんなもんだろう」といった
   推測で書かれていて、「誰かが、実際に調べると、全く異なる内容・値であった」 なんてことばかりですよ。

   特に、[生息地域]・[生息数]・[繁殖期]・[産卵数] などの記述内容は、どんぶり勘定の推測ばかりなのに、
   断定的な言葉で書いてあるのです。実際に調べようとする人がほぼいないのです、両生類の場合。
 ◆ ナガレタゴガエルを、いつまでも、[希少種]・[特定の地域に生息] と、大嘘をついていたいのは、
   そうでなければ困る: NHK等のメディアや虚偽報告をしまくった悪質な研究者(?)の戦略にすぎません。

《7》.【年間の活動期】:   より詳細は、◆→【3.ナガレタゴガエルについて:3E】参照 
& ◆→【4.多くの人が誤解している点:4C】参照  
 (1). 「繁殖活動」・「生理的繁殖可能状態」の観点からでは、下記A,Bの2期に区分される。 
   A. [非繁殖期]: [3月下旬-11月中旬頃]:  
   B. [繁殖期]: [11月中旬-3月下旬頃]
    ⇒ B@. [ペアリング期≒♂の求愛時期≒♂の抱接・繁殖可能時期]: [11月中旬-3月下旬頃]
    ⇒ BA. [産卵行動期≒♀の産卵適期=♀の卵の受精適期]: [2月中旬-3月上or中旬頃]
  ◆ [ナガレタゴガエルの繁殖活動期]を多くの書やサイトで「2−4月」と記述していますが、
     調査などされず、勝手な推測で、でっちあげられ書かれた虚偽内容ですよ! 2つの点で大間違いです!

 (2). 「生活場所」;「外部形態」;「活動状況」の3つの観点からでは、下記a-eの5期に区分される。 
  ◆ 成体(一部の2年目&3-6年目個体)と未成熟個体(1-2年目個体)とでは異なる。          
    ⇒ 未成熟個体は、繁殖活動をしないため、[秋の冬眠場所=繁殖地への回帰移動]&[春眠]をしないから。

  ◎ 「生活場所」:陸上 or 水中;                          
  ◎ 「外部形態」:体色:婚姻色か否か(赤茶色 or 緑褐色〜淡黄色) & 皮膚の伸張具合;
  ◎ 「活動状況」:回帰移動;繁殖活動・採食活動、等 (冬眠・春眠期は非休眠です)
       ↓ 【a.採食期≒陸上生活期 ;b-e.非採食期≒水中生活期】 ↓  
   a.[夏の活動期 (採食期)]: [4月下旬-10月中旬]: 陸上生活;詳細は不明。
   b.[秋の回帰移動期]: [10月下旬-12月上旬]: 源流水源域⇒産卵流域へ長距離水底移動
    ⇒ 1日の最低気温が5℃以下位の寒い日を経験した後の、最初の降雨日に水中へ移動し、水底を移動。
    ⇒ 1日の最高水温が5℃未満になると、移動行動を完全停止。
   c.[冬眠期(流水地での非休眠)]: [12月中旬-2月上旬]: 0-5℃の低水温でも常にreactive
  ◆ 未成熟個体の冬眠期は:11月上旬〜4月中旬頃(秋の回帰移動・繁殖活動をせず&春眠期が無いから) 
  ◆ 未成熟個体の冬眠場所は、成体と異なり、夏の活動域周辺の流水地。成体の冬眠場所は、ほぼ繁殖地と同所。

   d.[産卵活動期]: [2月中旬-3月中旬] 秋ほどではないが長距離水底移動し大きな石・岩の裏に集団産卵
    ⇒ 2月以降に、1日の最高水温が5℃に達した日の夕方から、産卵のための移動開始。
    ⇒ 特徴的なのは、ペア(冬眠期中に♂が♀に抱接)による移動であること。
    ⇒ 湧水温の高い流域では、毎年、1月末から行動開始しています。
   e.[春眠期(流水地での非休眠)]: [3月下旬-4月中旬]: 冬眠場所とほぼ同所でじっと過ごす
  ★ 「カエルが、春眠なんてするわけがないだろ!; カエルが秋に移動行動するわけないだろ!」と、公言し、
    ナガレタゴの数々の話を捏造した (でっち上げた) 大学の教員:草野氏がいますが、大間違いですよ!
  ★ 早期繁殖種が春眠するのは当然:「食物の小動物がまだ行動していない」 & 「まだ寒い」 から
  ※ [早期(爆発的)繁殖種 (explosive breeders)]=ヒキガエル・ナガレタゴガエル・ヤマアカガエル・
    ニホンアカガエルの様に、冬眠明け後に短期間:数日で繁殖(産卵)行動する種。
  ※ ⇔ [継続的繁殖種 (prolonged breeders)]=アマガエル・モリアオガエル・カジカガエル・ダルマガエル群、
    等々の様に、晩春〜夏に長期間、繁殖(産卵)行動する種。
  ★ ヨーロッパのヒキガエル等では、[夏眠=estivation(aestivation: 英)]するのも当然と認識されています。
  ★ 実は、ナガレタゴガエルも[夏眠]をしますが、今は、まだ詳細は言えません・書けません。
  ★ ヒキガエル・ヤマアカガエル、等々、早春に産卵する種の場合では、ナガレタゴガエル同様に、
    未成熟個体は[繁殖活動]をしないため、[秋の回帰移動] & [春眠期]はありません(冬眠期に重なるから)。
    そして、同様に、未成熟個体の冬眠場所は成体と異なります。

  ※ 多くの有尾類(サンショウウオ・イモリ等)でも、未成熟個体は [繁殖活動] をしないために、
    [秋の回帰移動]をせず、冬眠場所は、成体と異なり、夏の活動場所です。

《8》.【両生類:特にナガレタゴガエルの繁殖活動で 誤解されがちな内容@】: 
  ⇒ [求愛]・[ペアリング(多くは【抱接】による)]
についての誤解と真実: 
◆1. カエルは、【交尾】をしません!(2種、交尾するカエルはいますが)     より詳細は後述
 ◎ 「カエルの♂が♀の背中側から抱き着いている状態」 =【抱接】は、 カエルのペアリングの1様式です。
 ◎ 【抱接】は、抱き着く位置によって、3つの様式に分類されます。         より詳細は後述
  割と多くの人が、【抱接】状態から、『交尾』をしている・『交尾』に至る、と誤解しています。
  多くの種のカエルでは、「【抱接】状態での産卵」 & 「体外受精」 で、「交尾」はしません
 ⇒ 主に水中で、♀の産卵に合わせて、抱接している♂が精子を放出(放精)し、体外受精です。   
◆2. ヤマメ等の魚や他種のカエルに抱接するカエルは、ナガレタゴガエルだけではありません!
 ◎ カエルは視力が弱いために、ほとんどの種で、繁殖期に、♂は近くに来た動物に【抱接】を試みます。
 ★ ナガレタゴガエル等の種の場合は、単に、繁殖場所が渓流魚(ヤマメ・アマゴ等)と同じであるために、
  結果的に、渓流魚への抱接行為が生じるだけのことです。
 ⇒ 外国でも、ナガレタゴガエルの様に渓流に生息する種では、魚に【抱接】することが報告されています。
◆3. ナガレタゴガエルの場合、 繁殖期・繁殖地では、 基本、 繁殖行動は起こらない・見られないのです。
  なぜなら、ほとんどの♀のペアリング(抱接)は、冬眠期中に完了しているからです。
  つまり、ヤマメ等に抱接しようとしているのは、アブレ♂(冬眠期中に♀に抱接できなかった♂)ですから。
 ◎  一部のサイトやテレビ(NHK等)で、 「ナガレタゴガエルは他の種のカエルと異なり、♂による♀の
  獲得競争が激しく=♀への求愛行動が強いために、ヤマメ(or アマゴ)等の渓流魚にさえも抱接する」
  かのごとく記述・放送していますが、勝手な推測による、悪質な偽り内容ですよ! 
   視聴率を稼ぐために、「ヤマメに抱接するのがナガレタゴガエルの求愛行動が強いための独特な行為だ」
  と、嘘八百放送していますが、こういった抱接行動は、ナガレタゴガエルだけの特徴などではありません!

 ◎ 単に、NHK[ダーウィンが来た]等が、堂々と故意に、嘘八百の虚偽放送をしているだけのこと。
  連中(NHK)が、多くの虚偽内容を放送したのには裏の事情があるのですが…。
  NHK[ダーウィンが来た]のナガレタゴガエルの放送には、スクープ映像は何一つ無く
  逆に、6つの嘘(3つの大嘘)がありました。ナガレタゴガエルを良く知っている人にはわかったでしょう。

  この番組の監修が、ナガレタゴについての虚偽報告を連発してきた草野氏だから、しょうがないのだけど…。
 ※ より詳細は下記:↓8−3に記述。
 

■《8−1》■≪温帯地域のカエルの【求愛】・【ペアリング】の方法やタイプ≫は、
 @.『時期』(求愛・ペアリングの時期): [秋] or [冬眠期前後] or [産卵期(早春〜春・夏)]; 
 A.『場所』(求愛・ペアリングが行われる場所): [産卵場所で] or [産卵場所に来る前の近辺で]; 
 B.『なわばりの有無』; 
 C.『求愛の方法』: 主要な感覚は?(視覚・聴覚・嗅覚); 鳴き声の有無・求愛 display の有無
 D.『ペアリングの様式-1』: カエル(無尾類)の多くの種では、【抱接(3様式)】による;
 E.『ペアリングの様式-2』[monogamy (1♀に1♂のペア)] or [polyandry (1♀に複数♂のペア)]
 F.『1年間の繁殖回数』(同一個体・同一個体群における繁殖・産卵の回数): 年に1回 or 2回
 G.『ペア(多くの場合【抱接】状態)での産卵⇒体外受精』 or 『体内受精⇒♀の単独産卵』 or 『〜』
    等の観点から、幾つかのタイプに区分されます。             
 ◆ 日本人の多くは、 「普通に目にする・観察できる・身近な、ヒキガエル・アマガエルの印象が強い」 ために、
   カエルの繁殖行動(求愛・ペアリング行動)といったら、
  「冬眠明け後の春〜初夏に」・「産卵場所で♂が待ち伏せ」・「♂が鳴いて♀を誘因・求愛して」・
  「♂の集団が♀を奪い合ってペアに成るものだ」といった固定観念・偏った見方をしがちです。
   困るのは、専門家と言われる・自称専門家自体が、そういった偏見を持ち、メディアもそういった
  大学に籍を置くエセ専門家教員の言葉に乗り、偏見報道・虚偽内容の報道をしまくることです。 
 ◆ NHK「ダーウィンが来た]で多くの捏造・虚偽内容が放送されたのも、上記の偏見に起因しています。

■《8−2》■≪上記の【求愛】・【ペアリング】の観点@−Fの要点・注意点≫■■ 
 @.『時期』: ナガレタゴ等、一部の種のカエルは、秋〜冬眠入り前に、♂が求愛・抱接行動を開始。
   ※ 有尾類(サンショウウオ・イモリ、等)では、割と多くの種で、秋&冬眠明け後の2つの時期に行われる。
   ※ ただし、産卵は、基本、冬眠明け後です。ごく一部の種では(オオサンショウウオ等)、産卵も秋です。 
 A.『場所』: ナガレタゴガエル等、一部の種のカエルは、主要な繁殖場所≒産卵場所に来る前に、
     ♂による求愛が行われ、多くの♀の(8・9割)ペアリングが完了しています。

  ◆ それゆえ、こういった種の場合、繁殖期に主繁殖地に集団でいる♂は、「基本、シングル♀とは
    出会えない=ペアリングできない運命の♂『あぶれ♂』である」
と報告されています。 
     そして、こういった種の場合、主繁殖地に来る前に、ほとんどの♀のペアリングが完了しているために、
    「♂による♀を獲得するための競争・バトルは、ほぼ起こらない・起こりようが無い。」;
    すなわち、「主繁殖地では、ほぼ、ペアリングの瞬間を見ることができないと報告されています。 
 B.『なわばりの有無』:日本の身近なヒキガエル等では、♂が繁殖場所で『なわばり』を作らないため、
    繁殖場所では「♂の集団による♀の奪い合い」が生じます。(⇒ヒキガエルのカエル合戦)
     一方、『なわばり』を持って繁殖行動をする種(カジカガエル・ダルマガエル群・タゴガエル等)では、
   「♂の集団による♀の奪い合い」は、生じません。これは、鳴き声によるタイプ;鳴き声によらない
     タイプに分けて考えられます。
 C.『求愛の方法』: [聴覚(鳴き声)]・[視覚(display or 待ち伏せ)]・[嗅覚(におい)]
  ◎. 両生類は、有尾類(サンショウウオ・イモリの仲間)・無尾類(カエル)ともに視力が弱いです。     
  (1). 無尾類(カエル):  [弱い視力] & [長けた聴力] に頼り、求愛・ペアリングが行われ、
    無尾類(カエル)のペアリングは、多くの場合、【抱接】によります(⇒詳しくは後述)

     そして、この「♂による♀への求愛 or ♀との出合のための行動」には、       
    [ア]: 『鳴き声』:繁殖期に♀を誘因する鳴き声(mating call)による;
    [イ]: 『特別な display:♀の誘因のための踊り等、の行動』による;
    [ウ]: 『鳴き声』にも『特別な display』にもよらない
      等に分けて考えられます。 
    ⇒ 日本のカエルの場合、ほとんど [ア] ですが、ナガレタゴガエルでは [ウ] です。
      そして、外国のカエルには、[ウ] のタイプも多いのです。それは、〜〜〜だから

    ※ [ウ] の多くは:繁殖地(産卵地)が、毎年、ほぼ決まった場所のため、特に誘因など必要とせず、
     つまり、鳴き声など必要無く、先に到着した♂が遅れてくる♀を待ち伏せするタイプです。
     冬眠明け後に繁殖するカエルの種の多くでは、こういうタイプです。
     一方、晩春〜夏に産卵する種では、基本的に、鳴き声によります。
      元々、鳴き声は、天敵・捕食者に見つかる要因でもあり、リスクになりますから、「繁殖地が
     毎年ほぼ決まった場所ならば、鳴かない方がメリットが大きい」と、報告されています。 
      更には、ナガレタゴガエル等、一部の種の場合、♂の側が能動的に♀を探すタイプです。
     多くの種では、♀の側が能動的に♂の側へ向かっていくわけですが…。      
  (2). 一方、有尾類(サンショウウオ・イモリ等): 基本、水中での求愛・ペアリングのこともあり、
     基本、水中の、個体の出すフェロモン:におい物質によって=[嗅覚] によって、
     求愛・ペアリグが行われます。 また、回帰移動行動の目安(オリエンテーション)も、サケの様に
     生息地水域中のにおい:[嗅覚] によっているという研究報告が多数あります


 D.『ペアリングの様式-1』:【抱接 (amplexus)⇒3様式】or 他の様式
  (1). 無尾類(カエル): 多くの種のペアリングは、
    【抱接(amplexus)】(♂が♀の背中側から腕を巻きつかせ抱き着くペアリング様式の1つ)によります。
    【抱接】は、3様式に分類されます。 ↓後述
     ただし、一部の種では、【抱接】によらないペアリングです。
  ★ ナガレタゴガエルに限らず、多くの種のカエルの場合、 「繁殖期に♂は、近くで動くものを♀と思い、
    視力が弱いために、他種のカエル(♂でも♀でも)や他種の動物(渓流魚のヤマメ等)であっても、
    跳びかかり・腕をからませ・しがみき=
【抱接】しよう」 とします。
     とはいっても、通常は、同一の水場で複数種のカエルが繁殖していても、繁殖時期は種ごとに
    異なります。また、他の動物種も、通常は、カエルの繁殖期に♂のそばに近づきはしません(もちろん、
    捕食者は、逆に近づこうとするでしょうが、そういった大型の動物が近づけば逃げますから)。 
     それでも、異なる種の繁殖期の境目頃には、同じ繁殖水域で、2種のカエルが共存することになるため、
    異種間のカエルどうしで【抱接】が生じることもあり; また、渓流で繁殖するカエルの種では、渓流魚と
    繁殖場所が重なるために、接近してきた魚にカエルの♂が抱接することが生じます。
  ※ 同種の♂どうしが抱接した場合は、抱接された側の♂が、「解除コール:release call」
    =「俺は♀じゃない! ♂だから離せよ、といった意思表示の鳴き声」を発することもあり、
    割と早く、抱接は解除されます。けれども、ヤマメや他種の♀では、解除コールなど発しないため、
    たまたま良い位置で抱接できた時には、しばらく解除しないのです。とはいっても、他種の
    カエルやヤマメ等に抱接した場合、抱接は、けっして長時間、継続しません。
いくら、解除コールを
    発しないからといっても、感触が異なるからでしょう。
  (2). 一方、有尾類(サンショウウオ・イモリ等): 〜省略します。
    有尾類(サンショウウオ・イモリ等)の求愛・ペアリングは、無尾類(カエル)とは、基本、異なります。

 E.『ペアリングの様式-2』: 
  (1). Monogamy (一雌一雄制) の場合: ナガレタゴガエル等、ほとんどの種ではこのタイプ。
  (2). Polyandry (一雌多雄制: 一妻多夫制) の場合: ⇒ ごく一部の種では、このタイプ。
     世界には、日本のモリアオガエルの様に、1匹の♀に対して複数の♂がペアリングし産卵する種がいます
    (⇒ 本来の位置で抱接しているのは1匹の♂です)。
     ただし、これらのタイプの種でも、必ずしも1♀に複数♂のペアになるわけではなく、
    1匹の♀に1匹の♂の1対1のペアでの産卵も普通です。
    もちろん、 ナガレタゴガエルはこういったタイプ(Polyandry)ではありません

 F.『1年間の繁殖回数』:
  ◎ 温帯地域の両生類の繁殖・産卵期は、基本、年に1回(通常:冬眠明け後の早春〜初夏)。
        
    ただし、一部の種では(日本のダルマガエル等)、年に2回の繁殖期 (♀の生殖成熟期が2回) が有り、
    2つの全く別の時期に、[求愛〜抱接〜産卵・受精] が行われます。

    すなわち、同一の♀が、全く別の時期に、2回、産卵するのです。
   ※ この年に2回の繁殖期があるのは、晩春〜夏に繁殖する=継続的繁殖種(Prolonged breeders)
    のタイプのカエルの一部の種で確認・報告されています。 一方、冬眠明け後の早春に産卵する=
    早期繁殖種(Exolosive breeders):ほとんどの有尾類 & ヒキガエル・ナガレタゴガエル等、茶色の
    アカガエルの仲間等)では、全て年に1回です。 

 G.『体外受精 or 体内受精』&『交尾の有無』: ↓後述  & 工事中

■《8−3》■≪上記の観点@-Fにおけるナガレタゴガエルの求愛・ペアリング(抱接)の特徴≫■■
   ⇒@・A.「♀の8-9割のペアリングは、早春の産卵行動開始前= [秋〜冬眠期中] に完了」
   ⇒B.「♂は、なわばりを持ちません」
   ⇒C.「産卵期に、♂は、基本、鳴き声で♀を誘因しているわけではありません」
     『解除コール』&『抱接している♂が♀に産卵を促す鳴き声』は盛んに発し目立ちます
が…。
   ⇒D・E.「一般のカエルと同じタイプの抱接様式 & monogamy (♀1匹に♂1匹) です」
   ⇒F.「一般のカエルと同じタイプで、繁殖(産卵)回数は、年に1回(2-3月頃)です」
   ⇒G.「一般のカエルと同じタイプで、抱接状態での産卵・体外受精です」
                より詳細は、◆→【4.多くの人が誤解している点:4DEFG補足】参照 

■《8−4》■≪具体的な、ナガレタゴの産卵期に野外で見られる行動の真実≫■■
 A.「早春の産卵期に、野外の淵等に集団でいる♂は、気の毒ですが(?)、基本、
      未抱接の♀には出会えない運命にあるアブレ♂です(=冬眠期中にペアに成れなかった♂)
 
  ⇒ 野外で見れる多数の♂のほとんどは、ほぼ、シングル・未産卵の♀とは出会えないのです。
 B.「早春の産卵期に、野外で、♂の♀への抱接の瞬間は、基本、見ることはできません」 
     言い換えると、「
♀をめぐる♂集団のバトルは起こらない・起こりようがないのです
。  
   もちろん、「抱接している状態のペア」は、多数、見られます;&
  「既にペアに成っている・ペアに対して抱接しようと試みる多数の♂の光景」も普通に見られます。
   また、1−2割の♀は冬眠明け時には未抱接なので、全く見れる可能性が0ではないですが…。
   けれども、この少数の未抱接♀でさえ、ほとんどの♀は、主繁殖地に姿を現す前に、
   ♂に抱接されるため、抱接の瞬間は、残念ながら、ほぼ見ることができないのです。
 ★ 私自身、この20数年のナガレタゴガエルの調査研究中に、産卵活動期の野外観察では、   
   10万匹以上の個体を見てきたわけですが(※捕獲数は14万3千匹ほどですが);
   けれども、『シングルの♀は、「産卵活動の初期の頃にのみ」たった4回(4匹)』しか見たことが無く、
   & 『抱接の瞬間(シングル♂がシングル♀へ抱接する瞬間)は、たった2回』しか見たことがありません。
   もちろん、このたった2回の時も、バトルなど全く起きていません・起きるわけがないから。

  ⇒ 「♀が見られない」 のではなく、「見ることができる♀は、既に♂に抱接された多数のペアの♀」 なのです。
  ⇒ アブレ♂の集団の所へやって来るのは、シングル♀では無く、冬眠期中にペアリング完了した
   既にペアになっている♀なのです。 ⇔ 水中での、「非休眠冬眠」 & 「集団冬眠」 という特徴により。
  ⇒ 偏見・固定観念の強い人(草野やNHKの連中、等)は、きちんと観察・調査などはせずに、
   「日本のアマガエル・ヒキガエルと同様に、ナガレタゴガエルも、シングルの♂は鳴いて♀を誘因して、
   シングルの♀が、シングルの♂の集団の所へやって来て、シングル♂に抱接される(ハズだ)。
   たまたま見られない・撮影できなかっただけで、ヒキガエルのようなカエル合戦が起きているはずだ。」
   と勝手に決めつけ、捏造し、偽りのグラフィックまで作り放送するので、困り果てるのですが・・・。
   ナガレタゴガエル等、一部の種のカエルは、そういった求愛・ペアリング様式では無いのです。


 C.「産卵期には、冬眠期中にペアに成れなかった集団の♂=アブレ♂による、 
   近くに来た『(1).他の♂』・『(2).ペア』・『(3).ヤマメ等の渓流魚』・『(4).他種のカエル』等に対して
   抱接しようとする行動が目立ちます」

  C(1).♂(single males)どうしの抱接行動:
   ⇒ 産卵行動期に、♂(=アブレ♂)が多く集まる所では、どこででも、ひんぱんに見られます。
 
    「両生類は視力が弱いこと」・「ナガレタゴの生息数が莫大で、沢の多くの繁殖(産卵)地に集まる
    アブレ♂の数も多く、密集する」ために、「他の♂が少し動いただけで、周囲の♂もそれを♀と思い
    抱接しようと反応する」のです。 
     けれども、ナガレタゴガエル等:通常の種のカエルにおける、♂どうしの抱接は、抱接された♂による
    [解除コール] のために、すぐに解除・離れ・解消します。
  C(2)@.既にペアに成っている個体(amplectant pairs)への抱接トライ:
   ⇒ 産卵行動ピーク期の数日間に、♂(=アブレ♂)が多く集まる所では、普通に見られます。

   ★「冬眠期中に、ほとんどの♀は♂に抱接されるために、冬眠明け後の産卵行動期には、
    [通常の抱接の瞬間(=♂による単独♀へ抱接)] は、見ることはできません。

     けれども、繁殖(産卵)活動ピーク期には、多数のペアが、産卵場所へ向かう過程で、アブレ♂の集団の所へ
    やってくるために、アブレ♂たちが、近くに来たペアへ【抱接】しようと試みる光景が見られます。
     基本、ペアになっている♂の上からは抱接できませんが、
    稀に、[♀に抱接している♂の上から、この抱接♂や♀に抱接] or [ペアになっている♀の腹側から抱接]、
    している状態のペア(♂2匹・♀1匹)は、毎年、少数は必ず確認されます & トラップに入ります。 
    けれども、通常、これらの2匹目の♂は、すみやかに抱接を解除しますし、しているはずです。
    ♀の適切な位置でないと感触が異なり、あきらめるのだと思います。
  C(2)A.既に抱接されている♀(amplexed females)の略奪抱接:
   ⇒ ナガレタゴガエル等、ほぼ全ての種のカエルで、通常は、ペア♀(=既抱接♀)の略奪抱接は起こりません。

    起こらない理由1: 多くの種のカエルでは、抱接後、すみやかに産卵するため、時間的に無理だから。
    起こらない理由2: ナガレタゴガエル等、小・中型で、割と短寿命で、成体の大きさにさほど差が無い種
     では、空間的に・力学的に不可能だから。♂の抱接はとても強固で、人でも簡単には、はずせません。
     ナガレタゴガエルでは、♀の胸に内出血の抱接跡が付くほどです。また、人が力ずくで♂の抱接を
     解除した場合、多くの♂は、しばらくの間、両腕が抱接状態に硬直し、固まったままなのです。
   ⇒ ただし、日本のヒキガエルの様に寿命が長く、成体の体長に大きな差がある種の場合では、
    「大型(高齢)の♂が、既に抱接している小型(若齢)の♂をひきはがして♀に抱接すること(=既に
    ペアに成っている♀を奪い取る行動)」が稀にあることは、古くから報告されています。

  C(3).ヤマメ(or アマゴ)等の渓流魚への抱接トライ:
   ⇒ 産卵行動ピーク期の数日間には、地形的に生じやすい所(=見られやすい所)では普通に見られます

    繁殖場所(求愛場所&産卵場所)の多くの地域が、渓流魚の生息場所と重なるため、アブレ♂による
    ヤマメ(or アマゴ)への【抱接】が生じるのです。⇒ すぐ近くの動く生き物をナガレタゴガエルの
    ♀と思い、とりあえず跳びかかるので。ただし、たいていの場合は、ヤマメに抱接はできません。
    ヤマメの大きさ & 跳びかかるタイミングが、ちょうどよくなければ、ヤマメには抱接できません。
    また、たとえ抱接できたとしても、通常、抱接は長時間、継続せず、短時間で解除します。
    いくらヤマメが解除コールを発しないからといっても、感触が異なるからでしょう。
   ※ 当然ながら、この場合、東日本では『ヤマメ』;西日本では『アマゴ』です。          
   ※ 当然ながら、ごく稀に、『イワナ』『カジカ』にも抱接します。 
  C(4).他種のカエルどうしの抱接@⇒ 産卵活動期の終わりころには、稀に見られます:
     <1>.「ナガレタゴガエルとヤマアカガエルの繁殖場所は、近接していること」;
    &<2>. 「ナガレタゴの繁殖期の後半とヤマアカガエルの繁殖期の初期は重なること
」、
    &<3>.「 〜 であること(重要)」; & <4>.「 〜 であること(重要)」
    このため、「ナガレタゴの♂がヤマアカ♀に抱接」 or 「ナガレタゴの♂がヤマアカの♂に抱接」、
    することが野外で自然に生じるのです。
   ※ <3>、<4>の重要な理由は、今はまだ明かせません。
  C(4).他種のカエルどうしの抱接A⇒ 更には、ナガレタゴガエルの〜と〜の〜が重なるために、…。   
                    ヒダサンショウウオへの抱接:〜: 工事中:
  C(4).他種のカエルどうしの抱接B⇒ 更には、ナガレタゴガエルの〜と〜の〜が重なるために、…。   
                    カジカガエルへの抱接:〜: 工事中:
 ◆注意:ナガレタゴガエル以外のどのカエルでも、C(1,2@,4)は、当然ながら起こります。
 ◆注意. C(3):日本以外の国のカエルでも、ナガレタゴガエルの様に、 
     渓流で繁殖する種では、渓流魚に【抱接】することは知られていて報告されています!
 
     だいいち、外国にも、ナガレタゴガエルと、ほぼ同じ行動生態をとるアカガエルがいますから
     また、外国にも、日本のナガレヒキガエルと、ほぼ同じ行動生態をとるヒキガエルもいますから
    ⇒ 一般の人は、もちろん、日本の専門家(?)も、ほぼ全員知らないでしょうけども…。
 D.「アブレ♂にも、ごくごく・極めてわずかにペアリングできる可能性があります:その理由は〜」: 工事中:
 E.「死産の♀:〜」: 工事中:
      
以下、工事中:
《9》.【ナガレタゴガエルの繁殖活動で 誤解されがちな内容A】:
《10》.【ナガレタゴガエルの繁殖活動で 誤解されがちな内容B】: 

 <NHK[ダーウィンが来た]で放送された大嘘・ねつ造の@&A/6>

 ◎ NHKが、[ダーウィンが来た]で、「ナガレタゴガエルの放送の予告編」 や 「HPのサイト」で、下記の様に
 繁殖期に繁殖地では、数百匹の♂が集結し、♀の獲得のためのバトルが行われる〜などと
  コメント・記述していたのは、NHK[ダーウィンが来た]の担当チームの詐欺師 & 監修者:草野の悪質な捏造です!
  更には、これらのことを『グラフィック』で説明・放送していましたが、勝手な推測による超悪質な大嘘ですよ!

  まず、このコメント・グラフィックだけで2つの大嘘・ねつ造があります。まだ、他に多数、有りますが…。
 ◎ (近い内に、全て詳しくNHK[ダーウィンが来た]の捏造・虚偽内容を詳述します)

<最初に>: 下記の[捏造・虚偽内容の@/6]を、より理解しやすいので[水鳥]について記述します。
◆ ナガレタゴガエル等の繁殖行動パターンは、水鳥の繁殖行動パターンと、とても良く似ている:
★ [水鳥] や [ナガレタゴガエル等の一部のカエル] や [一部の種のイモリやサンショウウオ] は、
  「繁殖期以前:秋〜越冬期・越冬地で、求愛・ペアリングを完了する」 ために、
  繁殖期・繁殖地では、いわゆる繁殖行動 [求愛・ペアリング・交尾 or 抱接、等] を見ることができない。

 ◎ 渡り鳥の多くは、越冬地から繁殖地へ回帰移動をして、繁殖期(主に春)に繁殖地で[求愛&交尾&産卵]をします。
  けれども、渡り鳥の内、水鳥 [waterfowls] (ほとんどのカモ類、等)の多くは、特殊で、越冬地で[求愛&交尾]をし、
  繁殖地へ『ペアで移動』してから、繁殖地で産卵します。 いわゆる、繁殖行動は、越冬期・越冬地で行うのです。

 ◎ また、サンショウウオ・イモリや交尾ガエルと同様、♂の精子が♀の体内で、[晩秋 or 冬]〜[春] の期間中、
  機能が維持され、春の繁殖期になってから、繁殖地で、♀の体内で成熟した卵と受精して、産卵されるのです。
   すなわち、「水鳥の場合、繁殖地では求愛・交尾行動を見ることができない」のです:ちょうど、
  「ナガレタゴガエル等の種で、繁殖期・繁殖地では、求愛・抱接行動が見れない(既にペアリング完了のため)」
  と、全く同じ関係のように。
★★★ 要するに ★★★                           
◎ [ナガレタゴガエル] 等の一部の種のカエル & [水鳥(waterfowls)] の場合、
   [Breeding migration (繁殖地への回帰移動)]は、『ペアによる産卵地への移動』なのですよ!

◎ 一般の繁殖回帰移動:すなわち、他の多くの種のカエル & 渡り鳥(水鳥以外)、等々の場合では、
   [Breeding migration (繁殖地への回帰移動)]は、『ペアに成る前の
シングル個体の移動』なのです!
◎ ペアで長期間・長距離、移動するカエルは、世界でナガレタゴガエルだけですから!

 ⇒ 上記のことは、どうしても、外国の研究者にさえ、誤解されてしまいがちな内容なのです。
  とは言っても、他の所で書いていますが、世界にはこのようなカエルは、他にも、10種ほど知られています。
  ナガレタゴガエルが、それらの種とも異なるのは、産卵期にでさえ、長期間、ペアを継続すること(超難産のために)。
  そして、NHKの詐欺師どもは、上記のことを把握せず、草野らにだまされて、
  NHK[ダーウィンが来た]で、大嘘の内容 [=産卵期に産卵場所で抱接する] を放送したわけです。
 ◎ この水鳥の回帰移動の特性に気付いた時に、ビビッときました(私は、鳥類の繁殖は専門でないので)。
  ナガレタゴガエル等の繁殖行動に、とても共通することがあり・・・。
  それゆえ、 「水鳥の回帰移動」についても、いろいろと調べたのですが、鳥類の行動生態の研究者も少なく、
  かつ、この水鳥の回帰移動を専門とする人も日本にはおらず(敢えて言うなら1人だけ)、欧米の論文を
  読み漁る羽目になりました。
 ◎ 今後、ナガレタゴガエルの回帰移動・繁殖行動を研究する人へ: ナガレタゴ等の様に、秋〜越冬期に
  ペアリングする繁殖を研究する人にとっては、水鳥の回帰移動・繁殖行動の内容も必須事項ですよ!
  ま、この点は、これ以上は、今はここでは記述しません。…とても面白いですよね…。


1.[NHK[ダーウィンが来た]で放送された捏造・虚偽内容]の@/6: 
★ 繁殖期・繁殖地で♀の獲得のためのバトル〜」 は、NHK[ダーウィンが来た] & 草野氏の推測による捏造。
 ◎ 前述の様に、ナガレタゴガエル等の一部の種のカエルの場合、
  繁殖期(産卵期)の活動開始前= [晩秋〜冬眠期中] に、ほとんどの♀のペアリングが完了するので
  【繁殖期・繁殖地で、いわゆる繁殖活動(♂による♀への求愛・ペアリング)&♀をめぐるバトル】は
  起こらないのです・見ることができないのです。

  ⇔ 日本の他のカエル:アマガエル・ヒキガエルの様に、繁殖期に繁殖地で♂が待ち伏せ、やってくる♀に
  対して抱接するようなタイプの求愛・ペアリング様式ではないのです。
 ◎ ナガレタゴの繁殖期(産卵期)に多くの淵、等で見られるのは、「[アブレ♂の集団] & [そこへやってくるペア]」;
  他に、「[ヤマメ]や[周囲の♂]や[やってきたペア]に対して抱接しようとする[アブレ♂達]」です。

 ※ 前述の様に、渡り鳥の内、水鳥の場合も、繁殖地では、いわゆる[繁殖行動](求愛・ペアリング・交尾行動)を
  見ることができません。 これは、ナガレタゴガエル等と全く同じ理由からです(理由は上述しています)。
 
 ◆ [この【ナガレタゴの求愛・ペアリング行動】についての内容が捏造された理由 (あまりに明瞭)]:
 ◎ 監修者の草野氏らが、毎度のごとく、「ナガレタゴガエルも、日本のアマガエル・ヒキガエル等と
  同様な繁殖行動をとるはず: 絶対に同じはず」という固定観念・偏見による推測・想定から、
  「冬眠明け後に、♂が繁殖地に姿を表し・集結し、(鳴き声で♀を誘因し)、♀を待ち伏せ、♀に抱接する」としか
  考えていなかった:絶対、そういうふうな行動をとるものだとしか考えていなかったから。
  そして、 「アホなNHK」が、「両生類の専門家でも無い草野氏」の言うことを真に受けたためです。

 ※ ただし、小坂志川で撮影していたNHKの連中も、「何か、草野氏らに言われていたのと違う」と感じ、
  違和感を抱いていた様子でしたけど (私が、実際に、小坂志川で撮影している連中を見た感じでは)。
 ⇒ 草野氏は、あまりに特殊な研究者(?)だから、結果的に、だまされるのです。私も当初は、…。
  彼は、自分で実際には調べず、推測にもかかわらず、誰かor自分が、あたかも調べた上での結果のごとく、
  断定的にものを言う書く小説家の様な人だから。自分で嘘を言っているという自覚が無いのが怖い。
 ◎ ただし、ある意味、「上記の様な行動をとる」と考える気持ちはわからないでもないのです。
  なぜならば、通常は、まずは誰しもが、草野氏の様に、「ナガレタゴも、早春に繁殖するカエル:ヤマアカガエルや
  ヒキガエルと同じ様な繁殖行動をしているだろう」と考えるからです。 私自身も、実際に、野外で調査・観察を
  実施する前は、草野氏らと同じ様に、「ナガレタゴも、ヒキガエル等と同じ様な、求愛・ペアリング行動 [=♂が
  繁殖・産卵地に集結し、鳴いて♀を誘因し、♀に抱接する]をとるのでは」 と、ごく自然に推測していましたから。
 ◎ けれども私は、調査1年目で既に、「ナガレタゴの求愛・ペアリング行動が、他のカエルとは決定的に異なる事」
  に気づいていました。
(基本的な結論が出たのは、調査開始後:10年後位の2002年度でしたが・・・。)
  なぜなら、 @「冬眠期捕獲調査で、既にペアになっているの個体が、相当数いた (⇔ 普通は驚く内容)」;
  更には、 A「冬眠期中でも、非休眠で、常にreactive かつ、若干、活動的でもあった (⇔ 普通は驚く内容)」;
  更には、 B「冬眠明け後の、トラップ調査で、入る個体はペアばかり、&、初日からペア〜。(⇔普通は驚く内容)」;
  更には、 C「繁殖期の観察でも、シングルの♀を見れない;♂集団の所にやってくるのはペアばかり…」;
  ⇒ これら4つの事実から、「たぶん、ナガレタゴは、冬眠期中に多くの♀のペアリングが完了しているはず。
  そうでないと、これらの事実の説明がつかない」と思い、長年に渡り調査をしてきたのです。
 ◎ 私が、長年の莫大なデータから、統計解析して、下記の最終的な結論に至ったのが2016年:
   「[約85%(80-90%)の♀のペアリング]が、繁殖産卵行動開始前に完了する。 ごく少数の未抱接の♀は、
  『〜(最重要)の場合の個体』であり、この少数の未抱接♀でさえ、多くの場合、冬眠明け後に主繁殖地へ
  向かう前に、♂に抱接される。
  そのために、野外では、数多くのペアは見れても、抱接の瞬間:いわゆる繁殖行動 [求愛・ペアリング行動] は、
  ほぼ見ることができない。
(見られる場合は、〜 & 〜のみであり、〜。)」
 ◎ そして、世界には、ナガレタゴガエル以外にも、こういったカエル(=秋〜冬眠期にペアリングする種)は、
  少なくとも10種ほどは報告されていることに気付いたのも、2016年頃です。

 ◎ 普通ならば、真面目に調査・観察する人=強い偏見が無い人ならば、1年か2年で、
  「上記の@−Cの内容が、とても珍しいのでは?」と強く感じ・思い、興味を持つはずなのです・・・。

 ◎ ところが、草野氏は、あまりにも悪い意味で特殊すぎる人なので…。
  「元々、全く両生類が専門でも無く」、 「偏見・先入観が異常なまでに強すぎる」 ために、
  上記の@−Cの内容には、当然、気づきはしたはずなんですが・・・、
  「@−Cこそが、世界のカエルでナガレタゴガエルだけの 興味深い行動のヒント
  という視点で、とらえることが全く無かった・できなかったのです。情けない話ですが・・・。

 ◎ 結局、草野氏は、たった2・3年の観察だけで終え、彼は、ナガレタゴガエルの本当の特徴に、何一つとして、
    気づけなかったのです。
([うわべだけの調査]&[強い固定観念・偏見での決めつけ]のために)
   そのため、今もなお、かたくなに草野氏は、「ヤマメへの抱接がナガレタゴガエルの独特な行動」であり、
  「特定の地域にしか生息していない『希少種』、[奇跡のカエル]」という大嘘を、常々、NHK等のメディアを
  通じ、流布し続けていたいのです。その結果の1つが、大嘘番組のNHK[ダーウィンが来た]


[余談:論文の捏造・虚偽内容の最大の悪影響・デメリット]:
◎ 草野氏のナガレタゴガエルに関する不正論文が、研究上、いかに大きなデメリットを生じさせているか!
◎ つい最近、日本の神学会でも、論文不正で、草野氏の不正と同じようなことがあり世間をにぎわせました。
 神学の権威と称される、大学の名誉教授が、不正な論文を公表したわけですが、それに対して、他の神学者の
 大学教員が、この重大な不正を的確に糾弾し、論文を早急に取り下げるように、学会へ進言・抗議したのです。
 この教授の不正とは、まるで草野氏の常套手段と同じで、勝手な推測で「実在しない書」が報告されている
 かのごとく書き、これを引用して論文を構成していたのです。
  そして、私は、この抗議された方が、言われていたコメントに強く共感したのです。
 この方は、「このような捏造された内容が、正式に論文となり受理されたままだと、今後、多くの研究者が
 これを正しいこととして、これを引用文献(reference)として、常々、論文を書いていくことになる
 そうすると、最も恐ろしいのは、それらの論文(=捏造内容のある不正論文を正しいとして引用した論文)が
 全て間違いであるのに、正しいこととして受理されていくことになる。…
」とコメントしていました。
◎ いやー。日本爬虫両生類学会・草野氏に聞かせてやりたい、ズバリの内容で共感したのです。
 草野氏の不正論文を元に、松井氏は、ナガレタゴガエルの新種記載論文を書き公表しているのです。
 本来ならば、小保方さんの事件の様に、松井氏がまともな人間ならば、論文を撤回して、修正して再投稿
 しないとなりません。 それ以前に、まずは、草野氏の論文が撤回されないとおかしいのですが…。
 松井氏は、「上記の論文を撤回したくない=日本カエル図鑑の内容も正しく修正したくない」ために、
 草野氏の不正論文は、撤回されないでしょう、永遠に。そういう腐った学会だから。
◎ また一方、20数年前だったか、日本の考古学会でも、似たような事件がありました。
 神の手を持つと称された学会の幹部の人が、常に、野外での発掘調査で大きな発見をすることのが怪しまれ、
 一部の研究者から不思議がられていたのです。そして、とうとう、過去のほとんどの発掘調査時の発見が、
 「やらせ:事前にこっそりと埋め込まれていた」ことがばれてしまい、告発され、本人も認めたのです。
  問題なのは、このことにより、教科書も含め、それまでの多くの書の内容の全てに影響し、考古学上の
 記述の訂正に追い込まれたことなんです。
◎ この事件も、神学会や日本爬虫両生類学会の腐った体質に、共通するものがあります。
  どういう事かというと、上述の様に、
 「一度、不正論文を正式に審査を通ったとして受理して公表し、それをそのまま放置すると、それを元に、
 何倍・何十倍もの不正論文が、自動的に生産されていくとになる。 そのために、長期:数十年に渡り、
 間違ったままの内容が、正しいこととして記載され続けるという恐ろしい負の連鎖を生む。 そして、
 研究の進展・発展・進捗が、反比例して、数十年も遅れさせられる」ということです。

  これらのことは、日本の神学会や考古学会; 腐った日本爬虫両生類学会に通じるものがあるのです。

 ↓草野・松井氏のせいで、両生類:特にナガレタゴガエルの研究は、20-30年は、遅れさせられてしまったから↓
 ◎ 「日本カエル図鑑」; 「平凡社の図鑑」 等々、ナガレタゴガエルの記述内容は、全てが、草野氏のでっち上げの
  話(科学的根拠無しの推測による)を元に、書かれているので、全ての図鑑の内容が虚偽内容です。

 ◆ 多くの図鑑は、特に日本の両生類の図鑑に記述されている、生態面の内容は、ほとんどが、
  「きっと、こんなもんだろう」という推測で書かれているのです。
  誰かが、真面目に調べると、記述内容とは異なる事ばかりなんですよ!

  1冊として、両生類の生態面で正しく記述された図鑑は、未だ、出版されていません ⇔ 研究がされていない。
 ◎ これを読んでいる人によっては、「なぜ、草野氏が書きまくった内容 [=全部の図鑑等の元] が誤りと
  言いきれるのか?」と思っている人がいるでしょう。
もちろん、両生類の研究等に少しは、明るい人は、
  事実を把握していますが…。
  簡単明瞭:
 @.草野氏が、ナガレタゴガエルに関して報告している内容には、何一つとして、科学的根拠が無いから。
   具体的に調査したデータ等が無いにもかかわらず、推測で、多くの内容を作って報告してるだけ。
   元々、2,3年、実質1年の野外調査(?)(観察)で、有効なデータなど無く、…。
    けれども、少し彼を擁護するならば、両生類の研究者(?)の多くの人は、「野外調査は、いいかげんな方法で、
   2,3年(実質、有効データは1、2年)の調査で済ませ、【結果・結論】は、何から何まで、自分らに都合の
   良いように作り上げる」という不正な手法なのですよ。ま、草野氏は、その度合いが強すぎるのだけど。
 A.私が、20数年に渡る調査で、科学的に・これでのかと言うほどのデータ&複数の異なる解析から、
  草野氏の報告した内容(勝手に作り上げた)を、ほぼ全否定・論破済みだから。

  ◎ ただ単に、日本の両生類の学会が、日本相撲協会等よりも腐っているために、草野氏の不正論文が
   撤回されないだけのことですから。

2.[NHK[ダーウィンが来た]で放送された捏造・虚偽内容]のA/6:  
★ 数百匹の♂が゙集結して〜」 も、NHK[ダーウィンが来た] & 草野氏の推測による捏造。
 ◎ 何の倫理・モラルの無いNHK[ダーウィンが来た]の詐欺師連中の撮影は、私:三輪の調査地の[小坂志川]で
  行われました。これには、恐ろしい経緯があるのですが、今は、その詳細は省略。
 ◎ 元はと言えば、私が、8年前に、NHKスペシャル [ホットスポット] での、ナガレタゴの撮影協力依頼を受け、
  いったんは引き受け、私の調査地の小坂志川・矢沢で撮影するため、案内等をしたのです。
  が、いわゆる台本: 撮影・放映内容の原案に多くの虚偽内容があり、私は抗議をして断ったのです。
  元々、台本・原案上では、 「ナガレタゴが、『特定の地域にしか生息していない[希少種]』という、くくり」 で、
  [1]. 「ナガレタゴガエルが希少種で特定の地域にしか生息していない」;
  [2]. 「ヤマメへの抱接が独特な行動である」、ということを強調し放送することが目的
でした。
  けれども、この2つの内容 [1].[2] は、両方とも大ウソなので、
  「ふざけるな! NHKスペシャルの捏造番組には協力しない!」として断ったのです。
  そして、「NHKは二度と、小坂志川に、撮影に来るな!」 として、いったんはその約束が守られたはずでした。
 ◎ まあ、そんなこんなで時が過ぎ、何と、「もう昔の話でしょ;担当者も前と違うから…」という言い訳で、
  大挙して、小坂志川に、NHK[ダーウィンが来た]の詐欺師連中がやってきたわけです。
  ま、それは、それでしょうがないでしょう。けれども、普通は、私が大学の研究者等ならば、NHK等は、
  絶対に、仁義・道義的に、他人の調査地を撮影することはしないのですが。NHKの様な横柄な連中は、
  相手の身分立場で、全く対応を変えてきますからね。
 ◎ ちなみに、以前、同様に、TBSが撮影に来たときは、NHKとは真逆の超・紳士的対応でしたがね…。
  多くの新聞社・テレビ局等の取材を受けてきましたが、NHKだけです。身分・地位で相手を完全に見下し、
  対応を変えてきたのは。
 ◎ 虚偽内容Aの核心:私の調査地:小坂志川には、元々、「数百匹の♂が集結する場所」なんて無いのです。 
  にもかかわらず、何の倫理・モラルの無いNHK[ダーウィンが来た]の詐欺師連中は、草野らにそそのかされ、
  「私:三輪の調査地の[小坂志川]へ行けば、必ず、[数百匹のバトルが見れる・撮影できるはずだ]」と、
  勝手に思い込み・決めつけて、まだ撮影もしていない(=撮影などできませんから)のにもかかわらず
  上記の捏造内容:「繁殖期・繁殖地に、数百匹の♂が集結し、♀の獲得のためのバトルが起こる〜」:を、
  予告編&その後のHP等で、大嘘を堂々と放送・コメントしていたのです。
 正に詐欺師そのもの!

   ま、連中が、私への嫌がらせのごとく、私の調査地の小坂志川を撮影地にしたのには、おどろおどろしい
  理由があるのですが…。
 ◎ まず第一に、正常な倫理観のあるメディア関係者ならば (NHKには全く無いわけですが)、
  「まだ撮影できていない & 見てもいない内容」=「裏をとれていない内容」を、堂々と地上波の全国放送の
  予告編でコメントなどしません & HPのサイトで記述などしません、恐ろしくて。
 ◎ 面白かったのは、ちょうどNHK[ダーウィンが来た]のナガレタゴガエルが放送された頃に、
  NHKがサッカーワールドカップ関連の、本田選手のコメントの件で、同じようなミスをして、世間から猛烈な
  バッシングを受け、公式に謝罪したこと。まるで、本田選手が実際に話したごとくの内容を、完全な事実内容
  として予告編で放送したのです。それが、事実と異なったようで(どの程度、異なったかは闇の中ですが)、
  「なぜ、確定していない・裏の取れていないことを平気で予告編で、あたかも事実のごとく放送するのか!」と、
  世間から猛烈にたたかれたのです。このナガレタゴガエルの捏造と全く同じパターンで笑えたのです。
  見てもいない・撮影もできていない内容を、さも、事実の様に予告編で、大々的に放送していたのですから。
  ほとんど、毎度、NHK[ダーウィンが来た] がやっていることは犯罪そのものですから。
  まあ、テレビの編集とは、すごいもので、その筋の専門家でないと、すぐには見抜けないように
  [虚偽・ねつ造・やらせ] を、ごまかせることも多いのですが…。
 ◎ 更に笑えたのは、工事中: 
 ◎ 更に更に笑えたのは、工事中:
  
 ◎ 結局、 「撮影地=私:三輪の調査地の[小坂志川]でも、[数百匹の♂の集結]など見れない・撮影できない;
  「繁殖地での♀をめぐるバトル」など絶対に起こらない・撮影できない」 という事実だけは、連中もわかり、
  NHK[ダーウィンが来た]の詐欺師連中は、勝手に、番組の予告編の前言をひるがえし、こっそりHPの記述も
  削除し、謝罪も、訂正もせず、フェードアウトさせたのです。  おそろしい連中・追いはぎの様だった…。
  それでいて、番組中では、謝罪も・訂正もせず。
  [ダーウィンはが来た] は、フィクション・バラエティ番組だから、しょうがないのだけど; 特に最近は、…。
  以前は、割と、ノンフィクション・ドキュメンタリー番組だったのだけども。

3.[捏造・虚偽内容の@・A/6がでっちあげられ放送・記述された背景]:  

 ◎ 工事中:だまし・だまされた理由は、後ほど詳しく、NHKが捏造した理由を詳細に…。 
  もちろん、これら@A以外にも、あの番組:NHK[ダーウィンが来た]には、数々の捏造・やらせがあったのです。
  いずれ、連中の虚偽内容の連発は、ほぼ全て詳述します。
★ 少し、ほっとしたのは、 [ダーウィンはが来た]の放送では、スクープ映像(初めて放送・放映された内容)が、
  何一つ無く、かつ、本来のナガレタゴガエルの生態的特徴について、何一つ、放送されなかったことでした。 

【過去24年度の秋川上流域での産卵行動(=早春の繁殖行動)時期】 

@.ここで言う「産卵行動(=早春の繁殖行動)開始日」=「一連の論文で定義している開始日」とは:
 ある流域に設置した1か所のトラップに入った1日当たりの数が、
 総計の数の1%以上になった最初の日(累積での1%ではありません)を意味します。

 例えば: ある1つのトラップに産卵移動期全体で1800匹入ったなら、
 1日で18匹以上入った最初の日が、そのトラップ流域での開始日を意味します。
 つまり、たった1・2匹や4・5匹が動いた・トラップに入った程度では開始日としていません。
 平年なら、産卵移動期全体:約1カ月の間に1つのトラップ当たり、1000-3000匹入ります。
◎ 同様に、産卵行動の「ピーク」とは、漠然と単に見た目の数が多い状態を意味していません。
 「見た目の数ではなく、実際に行動している=トラップに入ってきた数」に因ってます。
 例えば、増水時には、実際の行動数は多いのに、目視の数は激減しますから、
 目視の数では、科学的な指針にならないからです。
 
  そして、「捕獲数」&「その割合:全体の5%以上の日」を意味しています。

A.ナガレタゴガエルの繁殖行動は、秋の11月初旬に始まります。
(寒冷地では、毎年、10月中旬頃から開始しているはず)
 この「秋の繁殖行動」とは、「♂の♀への抱接:ペアリング行動」のことです。
一方、「早春の繁殖行動」:冬眠(非休眠)明け後の♀の「産卵行動」の意味です。
ある特定の流域での正常な産卵行動期間は、実質、4・5日〜1週間程度です。
ただし、「超々難産ゆえに、産卵できなかったペアが長期移動行動をするため」 
& 「冬眠期中に♀とペアになれなかった、あぶれ♂が長期間、産卵流域に居座るため」に、
結果的に、3月上旬頃までは、通常、見ることができます。





 <繁殖期の写真>:
1.(アブレ♂=冬眠期中に♀とペアになれなかった集団)  

<繁殖期のアブレ♂の集団@:何匹いるのがわかりますか?(水深:10〜30cmほどです)>




<繁殖期のアブレ♂の集団A:何匹いるのがわかりますか??(水深:10〜30cmほどです)>
@Aは全く同じ場所です。これらの写真では45匹ほどが確認できます。
この淵全体には100-150匹ほどいるのですが、
気の毒ですが(?)、この♂たちは♀とペアにはなれない運命の集団です。
繁殖期(産卵期)のピーク時には、沢中のほとんどの淵・トロ場で、♂の集団が見られます。
また、繁殖期(産卵期)のピーク時には、瀬でも見られるのです。
ナガレタゴガエル等、冬〜早春に産卵するカエルの内、一部の種では、
80−90%のペアリングが、産卵場所=メインの繁殖場所に出現する前に完了しているために、
いわゆる繁殖行動(ペアリングのための行動)は、基本、見ることができません。
「♀(シングルの個体の♀)をめぐるバトル」(ヒキガエルのカエル合戦)といったことは生じないのです。
★勝手な先入観から、ナガレタゴガエルでも、♂の集団のいる所で、
「♀をめぐるバトル」などといったことが起こると
勝手に決めつけている人・テレビ局(NHK等)があって困るのですが…。

<カエルの繁殖様式:@求愛様式:多くの人が誤解している点>

★ カエルの、いわゆる繁殖期の求愛様式:♂の♀とのペアリングのためのアプローチ様式は、
 ある観点:ペアリングのタイミング・方法から、以下の3つに分けられます。
 @.♂が『なわばり』を作らず(もたず)、繁殖地に多くの♂が集団で♀を待ち受けるタイプ:
  これには、以下の2タイプがあります。
  @-1:♂が盛んに鳴いて(繁殖音:mating call)で誘因するタイプ
  @-2:毎年、ほぼ決まった繁殖地のため、繁殖音は必要とせず、ほぼ鳴かずに♀を待ち受けるタイプ
  この@-1のタイプは、日本では、ヒキガエル・ヤマアカガエル・ニホンアカガエル・アマガエル
  これらでは、いわゆる、♀をめぐるバトルが起こり、「ヒキガエルのカエル合戦」が有名です。
  特に、早春に繁殖するカエル:上記前者3種では、繁殖地が狭い限定された水域であるため、
  ♀をめぐるバトルが目立ち; 更に、ヒキガエルの場合、長寿命で各個体の年齢差で体長に大きな
  差があり、大きな♂が小さな♂を♀から引きはがすこともあり、♀をめぐるバトルが目立つのです。
 A.♂が『なわばり』を作り(もち)、繁殖地で♀を待ち受けるタイプ:
  これも2つに分けられます。
  A-1:繁殖音で♀を誘因;日本では、カジカガエル・ダルマガエル・タゴガエル等。
  A-2:様々な display で誘因。中南米の矢毒ガエルなどが有名。
  これらでは、いわゆる、♀をめぐる集団のバトル:カエル合戦は起こりません。
 B.繁殖地(産卵水域)に現れる前に、ほとんどのペアリングが完了しているタイプ:
  日本では、ナガレタゴガエルが典型的。

  冬眠入り直前や、冬眠明け直後(=繁殖地に出現する前)に、♂が♀に抱接するタイプで、
  メインの繁殖地=産卵水域に出現する時は、ほとんどの♀の抱接が完了しているタイプ。
  また、夏眠入り直前にペアになり、夏眠明け後に産卵するカエルも複数の種で確認されています。
  カエルでは、世界でこういったタイプは10数種類ほどが良く知られています。
  これらでは、当然ながら、いわゆる♀をめぐる集団のバトル:カエル合戦は起こりえません。
 ◆ そして、特徴的なのは、このBのタイプでは、「繁殖期に集まるシングル♂の集団は、基本、
  シングル♀には出会えない=もうペアになれない、あぶれ♂の集団である」と言うこと。このことが、
  過去に、欧米の2本の論文で記述されています。

★ カエルと言ったら、身近なヒキガエル・アマガエルを想像し、どのカエルでも、♂の集団が♀をめぐる
  バトルを繰り広げると、勝手な妄想でテレビ番組を作るのはやめてもらいたいものです。NHK等々。
  5/13のダーウィンが来たでも、NHKは、幾つもの虚偽内容を堂々と放送していました。
  どうして、いつもNHKは、話を作る・ねつ造番組を作りまくるのか???





<カエルの【抱接(Amplexus)】:多くの人が誤解している点1・2>
 ◎ 両生類は、交尾はしません。※例外的に、2種のみ、交尾をするカエルがいますが。
◎ ヤマメ等、他の動物種や、他種のカエルへ抱接するのは、ナガレタゴガエルだけではありません!
★ 「ヤマメ等に抱接するのはナガレタゴガエルだけの特徴」は大嘘ですから! 

[1].★これまでの複数のテレビ局のおかしな放送内容によって、ヤマメ等の他種の動物への抱接が、
 ナガレタゴガエルだけの特有の行動と誤解している人が多数います。
 カエルの♂が、他種のカエルや他種の動物への抱接することは、特に珍しいことではありません。

  ⇒ カエルの♂は、繁殖期に繁殖地で、身近な動いている動物へ抱接するのです。
 ナガレタゴガエルの場合、繁殖期・繁殖地に、多くのヤマメが居ついてるため、結果的にヤマメへの
 抱接が目立つだけですから。多くのテレビ局の偽りの放送にミスリードされないよう注意して下さい。
★ 随分と以前、TBSの番組:「わくわく動物ランド?だったか」で、
 [ナガレタゴガエルのヤマメへの抱接行動]&[コンニャクを使ってのナガレタゴガエル釣り]が放送されました。 その時に、きちんとカエルの抱接について解説せずに、バイアスをかけて放送したために、多くの人が、 「抱接行動や他種の動物への抱接がナガレタゴガエル独特の行動である」かのように誤解することになりました。
 後に、私がTBSの撮影チーム(この放送時とは別に、2001年時に撮影しに来ていたチーム)と話をした時に、 「三輪さんの言う通りです。僕も(TBS)、あの番組はまずかったと思ってるんです。あれでは、まるで『ナガレタゴガエルだけが抱接するとか、 他種の動物に抱接するのはナガレタゴガエルだけ』とか多くの人が誤解してしまいますよね…。」と同様の気持ちを持っていました。
 私自身、ある大学の先生から、「あのTBSの番組で多くの人が誤解してしまっている。カエルの抱接のことを…」と言われて、 そして、実際、あのTBSの番組を見た複数の人が、抱接行動がナガレタゴガエル特有の行動と誤解していたことを知り、 「勘弁してほしいよな。本当、両生類の分野のテレビ番組は、いかさま内容ばかり。真に理解している研究者に監修になってもらわず、 にわか自称研究者に意見を聞くだけで、虚偽内容ばかりで困るんだよな。」と思っていたものです。
★ ヤマメに抱接したナガレタゴガエルの♂は、通常は、1〜数時間後には抱接を解除しているはずです(とはいっても、私自身、ずっと観察していたわけではありませんし、 私はこれまでに、ヤマメへの抱接したナガレタゴガエルは90位しか見ていませんが)。
 そして、基本、ヤマメは、さほど弱ることもありませんが、時に、ヤマメの大きさやナガレタゴガエルの抱接位置(=エラ蓋を抑えてしまう)&抱接が長時間に及ぶと、 ヤマメを死なせてしまうこともあります。過去に、実際に、2例だけ、10cmほどのヤマメを死に至らしめた状態を確認しています。

[2].★割と多くの人が、カエルも交尾をすると誤解しています。
  ヒキガエルなどで♂が♀の背中にしがみついている状態(=抱接)から交尾に至ると誤解しているのです。

 ◎ カエルは、基本的に、交尾をせず、♀の産卵に合わせた♂の放精による体外受精です。
 ※ 例外的に、2種のみ、交尾をするカエルがいます ⇒ ♀の体内受精後の♀単独産卵。

★ <カエルの『求愛』〜『ペアリング(多くの場合【抱接】による)』         
           〜『産卵 ⇒ 受精(体外受精)』or『受精(体内受精) ⇒ 産卵』 >:
    
 @.求愛: 上述の様に、
  「♂が鳴き声によって、♀を誘因するタイプ:なわばり無し⇒カエル合戦:♀をめぐるバトル」
  「♂が鳴き声によって、♀を誘因するタイプ:なわばり有り⇒♀をめぐるバトルは無し」
  「鳴き声によらず、♂が特有のdisplayで♀を誘因するタイプ」
  「鳴き声によらず、♂が♀を繁殖地の水場で待ち伏せするタイプ」
  「鳴き声によらず、♂の側が能動的に♀を探して抱接するタイプ」
    等々、様々。 ↑上述。

 A.ペアリング:通常は、【抱接】 (amplexus=♂が♀の背中側から腕を巻きつかせ抱き着く行為) による。
  【抱接(ペアリングの1様式)】は3(or4)様式に区分されると報告されています。⇒ 後述。
  一方、『ペアリング(抱接をしない様式を含む)』は、8(or9)様式に区分される。⇒ 後述。    
 ◆⇒【温帯地域の両生類の求愛・ペアリングの時期】:           
   多くの種は、冬眠明け後の早春 or 春〜夏に求愛・ペアリングが行われますが、
  ◎有尾類(サンショウウオ・イモリ等)の仲間では、割と多くの仲間が、
     『冬眠前の秋』&『冬眠明け後の早春』の2つの時期に求愛・ペアリングをします。
     ただし、産卵は、通常、冬眠明け後です(ごく一部の種は冬眠前の秋)。
  ◎無尾類(カエル)の仲間でも、一部の種では、『冬眠前の秋〜冬眠期中』にペアリングします。
     ただし、産卵は、全て、冬眠明け後です。
  ⇒ 【抱接】の[開始時期」・[継続期間]等については、【★3.ナガレタゴガエルについてのA・B】を参照

 B.産卵・受精: 両生類の無尾類(カエル)は、通常、【抱接状態での産卵&体外受精】です。
  カエルでは♂が♀に抱接後、当日〜2・3日以内に、♀が産卵(卵の放出)します。
  そして産卵に合わせて♂が精子を放出(=放精)し、体外受精させた後、抱接を解除します。
  ⇔ 有尾類(イモリ;サンショウウオ、等)では、通常、体内受精 & ♀単独での産卵です。
   ※ 有尾類の体内受精 ⇒ 交尾をするわけではありません。ここでは詳細は省略。

【交尾をするカエルの場合】:♂には特別な交尾器があり、秋 or 早春に、まず♂が♀に「抱接」します。
  その後「交尾」をして、♂は♀に精子の塊:精包を注入した後、「抱接」を解除します。この精包の精子は、
  ♀の体内で、すぐには卵と受精をしません。♀の卵は、まだ成熟しておらず、精包は♀の体内(輸卵管内)で
  精子の機能が維持され蓄えられます
。そして、♀の産卵適期:春〜夏になってから、体内(輸卵管内)で
  ♀の成熟卵と精包の精子が受精した後、卵が産出
されます♀単独での産卵
【抱接(Amplexus)】=「♂が♀の背面から腕を巻きつける(=amplexing)ペアリングの1様式」:
  ⇒ ♂が♀に抱き着く位置によって、下記の3様式(専門用語は省略)に分類されます。

 @.♀の「腋(わき)の下」に、♂が両腕をからませ・しがみつく様式。  
               ⇒ 最も多くの種で見られる様式: 日本のカエルは基本全て、この様式。
 A.♀の「頭部(人間で言う首の部分)」に、♂が両腕をからませ・しがみつく様式
 B.♀の「腰:ウエスト部分」に、♂が両腕をからませ・しがみつく様式
 ※ 例外的に、ある1種のカエルは、♂が♀の腹面から、腹と腹を合わせて、♀の腋の下に抱き着く
   抱接様式(=@の逆バージョン的)があり、これを含めて4つの様式に分類されることもあります。
◎  多くのカエルでのペアリング&産卵時の体勢・姿勢は、『抱接』によりますが、
  一部の種でのペアリング・産卵時の体勢・姿勢は、『抱接』によりません。
   例えば、「尻と尻とくっ付け合わせて産卵・放精をするタイプ」や
  「♂が♀に抱きつかず、♀の背面にのっかるだけのタイプ」等々があります。
   これらと抱接の3様式を合わせて考えた場合、カエルのペアリングの様式は、8様式ないし9様式に
  分類されて考えられています。

【抱接】の[開始時期」・[継続期間]等については、【★3.ナガレタゴガエルについてのA・B】を参照

2.(繁殖期の♂のヤマメへの抱接)









 ★ ♂のヤマメへの抱接は、繁殖(産卵)活動ピーク期の2・3日には、各所で見られます。 
※ 上記の写真の♂は、タモアミですくいあげてもヤマメへの抱接をしたままで、    
かつ、岸辺(水際)にあげても5分ほども抱接を解除しなかった個体です。 
解除後、ヤマメも無事にリリースしてあげました。      
このヤマメは元気ですよ・弱ってもいませんでした。     
  ※ ただし、この♂の場合は、例外です。       
通常は、「よりよく観察しよう・写真を撮ろう」と考え、木の枝やタモアミ等で
ヤマメに抱接している♂に、ちょっかいをだすと、抱接を解除してしまいます。
特に、タモアミなどですくいあげたりしたら、即座に抱接を解除してしまいます。
まして、陸に上げたら、間違いなく即座に抱接解除します。         
私の20数年の調査・観察の経験上、この♂のヤマメへの抱接が例外なだけです。
いくら、ヤマメが解除コールを発しないからといって、ナガレタゴガエルの♀や
他種のカエルの♀とは、抱接した時の感触が、全く異なるからでしょう。   
ナガレタゴガエルの♂によるヤマメへの抱接は、通常、長時間は続きません。 
 ★ ナガレタゴガエルを見慣れていない人は、上記の写真の♂を見て:  
特に最後の写真の♂を見て、何か不自然と思うかもしれません。

水中生活期に皮膚が伸張した♂は、「水中で見た場合」 と 「陸・空中で見た場合」 では、
皮膚の外観が全く異なるのです。 水中(=水槽中の♂をガラス越しに見た時も)では、
♂の伸張した皮膚は、「ひだ状」:「厚いシワ」:「厚い鎧(よろい)」 の様に見えます。
けれども、陸上・空中にあげると、スライムがビローンと広がった様な・クラゲの様な
見かけになり(最後の写真)、ヒダがなくなり、全く見た目が異なってしまうのです。
 ★ 筆者は、これまでにヤマメへの抱接は、100以上見てきましたが、           
大ヤマメに3匹が抱接していたり、等々、様々なパターンがあります。  
※ カジカガエル;ヤマアカガエル;ヒダサンショウウオへの抱接も見たことがあります。
 ★ カエルが渓流の魚に抱接することは、中国の山間部に生息するアカガエルのなかまや、
 南米の山間部に生息するミズガエルのなかまの複数種でも報告されています。



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